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起業準備

〜 あたしと仕事、どっちが大事? 〜



変なタイトルですまない。
一昔前のつまらないドラマなんかで使われたセリフだ。
そしてこんな風に愛情と仕事を天秤にかけられると多くの人は困る。
ここで「仕事」と答えると、とても酷い人間だと思われそうだからだ。
しかし、オレはこの手の質問にはできる限り「仕事」と答えるようにしてきた。
ただし、このとき言う「仕事」というのはオレの生きがい、目標という意味である。
決して会社の仕事ではない。
これが単なる会社の仕事という意味なら、オレは愛情を選ぶだろう。
仮に嫁が「会社辞めて」なんて言ってきたら喜び勇んで辞表を提出する。
そう、仕事という言葉には2種類あるのだ。
なぜこんなことを言い出したのかというと、オレの今の状況がまさにそれなのだ。

出張続きである。
週末しか家に帰れないのである。
来週も月曜から金曜までがっつり出張なのだ。
まあそれ自体はいいのだが、仕事の内容がオレにとって問題ありだ。
どういうことかというと、この件で一緒に仕事をしている人の姿勢だ。
やる気がない、のではない。
ありすぎて困るのだ。
仕事を成功させるためなら多大な残業も全く苦にしないタイプなのだ。

オレは以前、何となく慣習的にしてしまう残業を批判する内容を書いた。
だが、この人の残業はそうではない。
自分の将来的なビジョンがあり、それを達成するために必要な残業をする。
オレとしては評価できるタイプの残業だ。
頑張って欲しいと思う。
応援したいと思う。
ただ一つだけ。
それにオレを巻き込まないで欲しいのだ。

頑張りたい人は頑張ればいい。
今の会社の仕事が自分のビジョンと重なるのだから。
仕事の成功は即ち、自分の成功に繋がるのだろう。
だがオレは違う。
今の仕事の延長に自分の幸せがないのだ。
この仕事で強いられる残業など苦痛以外の何者でもない。
そう。
オレとその人にとって、この仕事は種類が違う。
2種類あるといった仕事の、別の種類に属する人とパートナーになってしまっているのだ。

この一週間余り、オレはこのような環境で残業を強いられてきた。
すると一つ、新たなことに気付いたのだ。
ホテルに戻ったオレは、もうそこから何にもする気にならないのだ。
やらなければいけないことはたくさんある。
ここの更新もそうだし、Java開発もしている。
Rubyでブログも作らなきゃならないし、他にもやりたいことはある。
その全てに対するやる気を完全に失ってしまうのだ。
ただビールを飲む。
ただマンガを読む。
ただパチスロを打つ。
そんなストレス解消的な行動しかとれない人間になっていた。
さらにオレにとっては信じられないことに。
時間はあるのにPCの電源を入れない日なども出てきた。

残業といっても9時や10時にはホテルに戻る。
そのくらいの残業は今までにも無かったわけではない。
そして普段なら、そこから少なくともメールやニュースのチェックくらいはする。
それすらも全くする気にならないのだ。
オレは技術の勉強を趣味にできる人間ではない。
それができることを願ってはいたが、どうも違ったようだ。
それは過去の実験により証明された事実だ。
だからオレが技術者として前進するには、ある程度自分を奮い立たせなければならない。
そのモチベーションが完全に消されてしまったのだ。
なぜか?

自分が望まない仕事を多くさせられたから。
オレの出した結論はこれだ。
自分のビジョンや目標から外れる仕事。
ほとんどの仕事は少なからずそうだと思うが、その度合いが強い仕事。
要するに自分にとってストレスのたまる仕事。
その作業が長かったときは、最後のモチベーションまで削り取られてしまう。
この業界にはよくこう言う人がいる。

「家でまでPCを触りたくない」

その人がもともとPCを好きでないのなら分かる。
しかし、もとは好きだったのにこんな気持ちになるのなら。
それは現在の仕事がその人に向いてないのではないか。
そんな考えを持つに至ったのだ。
自分が本来持っているはずの活力まで削り取られる仕事。
その状況が長く続くのなら、さっさと辞めちまうのがいいと思う。

オレたちに与えられた80年という時間。
その中の大部分を占める仕事。
それにより得られる収入。
それらは全て、オレたちが幸せになるために使う単なる道具だ。
道具は無くなることもあれば、拾うこともある。
何より交換が利くし、利かなければならないのが道具というものだ。
時には気楽に持ち替えてみようではないか。

続く...


今日の一言

なんか宗教家みたいになってきた

笑っていこうぜ
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