今回の転職活動はオレにとって正に予想外尽くしであった。 職種、収入、会社の規模など全てにおいて予想や希望とはかけ離れている。 オレの最初の希望はこうだ。 小さめのベンチャー企業で開発に打ち込む。 収入は今より多ければ特に問わない。 その社内での開発実績や貢献度が認められ新技術開発・研究チームに異動。 会社が小さいのでこの頃の自分の地位はほぼトップの次くらい。 そして何らかの新製品があたり一気に株式上場、ビッグビジネスを堪能する。 う〜ん、やっぱり面白そうだ。 これはこれでやりたかったな〜って今も思う。 じゃあ今回決まった会社での仕事はどうだろうか。 これが全くと言っていいほど違うのだ。 会社の規模は日本法人はそれほど大きくないが、アメリカ本社はデカイ。 そしてパッケージソフトを販売している会社だがその開発は全てアメリカ。 オレはもちろん開発には入れない。 日本ではそのソフトを販売しているだけだ。 その販売時のプレゼンなどで技術的な説明やサポートをするのがオレの仕事というわけだ。 ここまで希望と全く違うと普通はそんなところには就職しない。 ではなぜここに決めたか。 もちろん前回にも書いたとおり収入が一番大きな要因だ。 ていうかほぼそれだけ?って感もあるが、これがそうでもない。 まずネームバリュー オレは開発者なら誰でも知ってる会社だろうと思っていた。 後日、何人かの友人に聞いてみて日本ではそれほど有名じゃなかったと知った。 だが今の会社とは比べ物にならないくらいに有名な企業だ。 するとそこで働いてこれだけの収入をもらっていた、という記録が残る。 それがあれば転職や独立を含む今後の行動に非常に有利だと感じたわけだ。 やはりオレは最終的には開発に関わりたいと今も思っている。 次に人 会社が大きいとより多くの人と出会える可能性が高い。 チャンスが生まれる可能性も高いと思う。 さらにオレはM氏他、3人の方の推薦で入った立場なのですでにある程度のつながりがある。 この繋がりを大事にしたほうがいいのかもしれない、と感じたのだ。 あまり好きな言い方ではないがコネとかパイプとか言われるものだ。 オレはことあるごとにこれを口にしてきたのでここでも書いてるかもしれないが。 本当に大事な人脈というのは文字通り「脈」だと考えている。 単なるパイプではない、そのパイプの中に血液が流れる関係なのだ。 今回M氏は自分に何の直接的な利益がないにも関わらず必死でオレを推薦してくれた。 これにオレが応えてこそ血の通った間柄になれると思うのだ。 付け加えておくとM氏にはお返しとしてすかさず合コンをセッティングした。 最後に職業プログラマとしての限界を少し感じたこと オレがソフトウェアを作る時の醍醐味を感じるのはどこか。 それは何を作るか、どうすればそれを作れるかを考える部分だ。 しかし今の会社では何を作るかはお客様が決める。 そしてどう作るかはSEが決める。 プログラマに仕事が回ってくるのはほぼ単調なコーディングだ。 今世の中に数多く存在する業務系システム開発の会社。 そこで1プログラマでい続けても夢は叶わないと感じ始めたのだ。 さらにこの会社に入社したと仮定して考えてみた。 ここに入社した後オレはどういう方向に進めば幸せになれるのか。 1.アメリカの研究・開発チームに滑り込む これはすなわちアメリカに転勤することを表す。 しかも開発者として採用されていない人間がそこにゴリ押しで入るのだ。 もちろんその時までに英語も堪能になっている必要がある。 また無茶を、と思うだろうか? オレはその不可能を可能にすることになら情熱を燃やせるのだ。 2.技術を蓄積して研究・開発者として再度転職する 東京での研修があることからも分かるだろう。 この会社はオレを育成するために金と時間をある程度割いてくれる。 そして幸い営業とセットの仕事なので残業はほとんどないらしい。 家でも今まで通り勉強できる。 そこで技術を蓄積して次こそオレの望む仕事で望む収入を得る。 3.独立する 大きな会社で多くの人に出会い、いろんなノウハウを蓄積する。 そして自分の好きな仕事、全力になれる仕事で一気に勝負に出る。 リスクは承知。 嫁がいることも承知。 もともとオレと結婚などしたことが大きなリスクなのだよ(コラ! このあたりまで考えて、オレはこの会社に入社することへの迷いを捨てた。 夢は膨らむことはあっても絶対に見失ったりしない。 気をつけるとすれば、ある程度安定した収入にかじりつくこと。 目的を忘れ、ダラダラとした日常に疑問を抱かなくなることくらいだろう。 大丈夫、オレはやっていけるはずだ。 そしてオレはこの会社を選んだわけだ。 だが多くの方が、そしてオレすらもが本当に知りたいのはこれだろう。 なぜオレが選ばれたのか。 次回、その理由を分かる限り分析していこうと思う。 続く... 今日の一言 英語やんなきゃな・・・ |