某外資系企業の面談の話が決まる間のことだ。 ある問題が同時進行していた。 それは以前書いていた年末退職に関わる話。 オレは年末に退職することを社長とのメールで了承された。 そして晴れて有給&ボーナスをダブルでゲッツ計画が達成されたわけだ。 しかし。 悪い予感がしていたのだ。 そしてそういう時、悪い予感の的中率はかなり高いことも知っている。 なぜなのか。 それは予感というものがどういうときに発生するかに起因する。 予感というのはすなわち希望・夢と不安・心配の産物だ。 人間は結果がほぼ100%わかっているものに対しては何も思わない。 結果があいまいなときにこのような感情が生まれるのだ。 例えば入社したての研修生がもうすぐ研修を終える。 社員として給与も大幅に上がるはずなのに会社は特に何も言ってこない。 会社だから大丈夫なんだろうけどもしかしたら忘れてるんじゃ・・・。 そこに多少の不安が生まれたとき、悪い予感がしてしまうのだ。 逆に例えばボーナス期。 自分は入社して間もないため支給対象には入っていない。 しかしいくつかの仕事で頑張って貢献してきた。 もしかしたら寸志くらいもらえるかも。 こういう期待感がいい予感となる。 このようなルールに規定されていない微妙な間隔。 それがいい方に傾く可能性があればいい予感。 悪い方に傾く可能性があれば悪い予感がする。 上の2例は先輩の経験談も含まれている。 そしていい予感は外れ、悪い予感は当たったのだ。 まあ終わったことはいいとしてその後も数々の予感があった。 しかし大抵いい予感は当たらない。 そして悪い予感は朝青龍より強い。 あいまいなところはほぼマイナス方向に傾く会社なのだ。 オレは今回も感じていた。 年末退社ダブルゲッツ計画は無事達成した。 しかし、それはあくまで社長との個人的なメールのやりとり。 会社としての決定ではない、という言い訳はギリギリ成り立つ。 成り立ててくるんじゃねぇか? きやがった・・・・。 一通のメール。 それは帰社後に参加するプロジェクトの話だった。 それに1月末まで参加してくれないかと。 有給消化はその後にしてくれないかというものだった。 しかも送信者は社長だ。 言う通りにしたら退職は2月末とかになってしまう。 なぜ今頃になって引っくり返す? オレはすかさず返信した。 「それは無理です。」 今の自分には時間が足りないこと。 これ以上目標の先延ばしは出来ないこと。 そして自分以外の人が就職先の紹介など動いてくれていること。 それらをメールに書き連ねた。 もうオレは、本当にあきれかけていたのだ。 返信メールにはこう追記した。 1.年末までに何とか仕事にケリをつけさせてもらう。 2.退社自体を早める方向で解決する。 上記2通りの解決策を提示したのだ。 2の方法を選択すると年末退社ダブルゲッツをあきらめたことになる。 ただ、最後の望みとしてこう付け加えた。 「2の場合は就職活動に影響するので早急に決めておきたいです。 また連絡ください。」 そのメールに対する返信が来たのはそれから9日後だった。 それまで一切の連絡なし。 返事が遅れるという連絡もなし。 そしてメールの内容を主旨のみ要約すればこうだ。 2の方法でお願いします。 オレはもう本っ当にあきれ果てた。 以前もめた時もそう。 とにかくきっちりとコミュニケーションを取れと言った。 返事が遅れるなら遅れるという連絡を先によこせと言った。 な〜んにもわかっとらん。 オレは9日間かかったそのメールに3分で返信した。 「それでお願いします。」 もうあきらめた。 もういいのだ。 それでもオレはこの会社を笑顔で退社する。 ありがとうございました、と感謝の意を表す。 でも、きっとそれで終わりだろう。 オレがこの先もし起業するなどして大きなビジネスを生み出したとして。 その仕事や利益をこの会社と共有することはないだろう。 最後の最後で懐の狭さといい加減さを露呈した。 その代わりに失ったものはまだ分からないが大きいかもしれない。 それはこれからのオレ次第だ。 オレはこれからも機会があればこの会社と笑顔で接していく。 感謝の気持ちも忘れはしない。 だが、ただそれだけの関係だ。 それ以上に発展することは、もうない。 続く... 今日の一言 後悔させてやる! |