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職探しプロジェクト(第1部)

〜 始まりはいつもダメ 〜



いつもと何も変わることなく仕事をしていたオレ。
定時になると帰り支度を始める。
しかし、ここからが違う。
今日はまっすぐには帰らないのだ。

そう、職探しである。

すでに事前に連絡を取っていた人材紹介会社の人と会うことになっている。
転職時期は10月なのでそんなに焦ることは無いのかもしれない。
しかし、今回は納得のいく吟味をした上での転職にしたい。
自然と行動が早くなるのも仕方ないだろう。

今6時前で待ち合わせは6時半。
目的地は電車で一駅だから30分もあれば十分間に合うだろう。
のんびりと駅へ向かうオレ。
いつもと同じ風景だが気持ちは明らかに違う。
それは希望に満ち溢れた言わば希望満ち溢れロードだ。

そのままやんけ!

という独りツッコミを心の中できちんと済ませオレはさらに足を進める。
だが駅に近づいたオレはふとある不安に気付いた。
それはいつもと同じこの景色のせいだ。

「いつもと同じ・・・っていつも乗ってる電車でいいのかな?」

そう、同じ駅名でも例えば地下鉄とJRとではけっこう離れた場所にあったりする。
しかもよくよく考えれば駅を降りてからどういったらいいのかちゃんと調べていない。
駅のすぐ近くって聞いてたから取り合えずその駅に行ってしまえば分かると思ったのだ。
しかし、その駅というのがどの電車の駅なのかがわからないことに気付いた。
本当にマヌケだと思うかもしれないがオレにとってこういうことは日常茶飯事だ。

急がなければ。
けっこう歩かなければならない可能性が高まってきた。
やっぱり遅刻するのは印象が悪いだろう。
しかしどちらの電車に乗れば???
オレの目的地と同じ駅名は2つあるようだ。
仕方ない、いつも通勤で乗りなれてる電車にしよう。

焦る気持ちで電車に乗り、とても長く感じられた一駅分だったがとにかく着いた。
約束の時間まであと5分少々。
まずここが聞いていたビルにすぐ近くの駅なのかどうか、という問題がある。
2つに1つの賭けは当たっていたのだろうか?
オレは駅周辺の地図をみた。


ハズレている。


だがもう一つの駅と比べれば確かに遠いが、まあ間に合う距離なのかもしれない。
楽観的なオレはいける気がした。
その地図の縮尺がどの程度のものなのかということすら知らないのに・・・。

そして道を憶えたオレは歩き出す。
交差点で一回曲がるだけだから道は簡単だ。
そしてその交差点に向う中、オレは約束の時間には間に合わないであろうことを知る。

思ってたよりもあの地図が縮小されていたのだ。

どうにか急ぎ足で5分遅れでビルに到着。
まぁ・・・許される範囲かな?
とにかく前向きなオレである。

しかしオレはたくさんの挫折を経験する中で世渡りというものを勉強してきた。
それは常に相手の気持ち、立場を考えるということを根本とする。
今回の場合、自分はたったの5分と思っているかもしれない。
しかし相手がその5分をどれだけ大事に思っていたかはこちらには分からない。
それを無条件に奪っておいて悪びれないというのはやはり失礼だ。
こういうときはやはり謙虚な姿勢でいかなければ。

そしてすまなさそうに、申し訳なさそうに、受付で担当の人を呼んでもらったオレは。


そこで軽く10分待たされた。


なんだよ、それ。
気楽に遅刻してくりゃよかった。

その日の面接というのも自分の希望を伝えたり転職の心構えを教えてもらったり・・。
まあ予想していた範囲内のものだった。

1回目としてはこんなもんかな。
こんなことでオレはめげない。
まだまだ希望の火はゴウゴウと燃えている。

しかし、最近なにやら不穏な空気を感じるのだ。
何かの予兆だろうか?

そして次週
予想だにしない出来事が!?!!??

続く...


今日の一言

ガチンコかよ

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