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大阪物語(第9部)

〜 悲しみと喜びの呪文 〜




前回の直訴後。
しばらく検討する時間が欲しいと言う回答から2週間。
未だ具体的な回答は来ない。

そこでまたオレはメールを送る。
回答が遅れるなら遅れるという連絡、いつ頃に回答できるという連絡が欲しい。
そのあいまいな対応が社員を不安にさせるのだ、と。
もう怖いもんなしだ、オレ。
本当にたまってたんだなぁ、とつくづく思う。

後日、ようやく返事が来た。
一部を抜粋しよう。



給与面の件について連絡が遅くなり申し訳ありません
今回昇給は、ukkyoさんの給与は2万円アップの198,000円を
予定いたしております。
(中略)
業務経験、成果、実績では現時点ではデータがありませんので、
先日メールにてお知らせいたしましたように給与、賞与支払基準にて今後の実績をみて昇給を考えていきます。



よっしゃ、とりあえず2万アップだ。
さらにメールの続きを読むと、現在の出向先は来月で終了になるらしい。
話によるとオレは33万円/月という額で出向に出ているとのこと。
これはプログラマとして決して高い額ではない。
一般的にはかなりの安売りになるそうだ。
そいつの給料が上がっちまったら会社の儲けがほとんどなくなる。
だから別の仕事につけようってことのようだ。

と言っても月10万以上天引きしてんだからいいじゃねえか。
とか思うのだが会社の事情もあるのだろう。

樫原君とも3ヶ月の付き合いだったか・・。
せっかく身に付けたヒアリング技術はちょっともったいないな。
樫原君も別れを惜しんで悲しみの言葉をこぼしてくれている。
早口で全部は聞き取れないが。
でもね樫原君、悲しいが君の自業自得とも言えるんだよ。
なぜならこの給料争奪戦。
何度も何度もくじけそうになったオレを、その度に

煽り続けたのは君だからだ。

まぁ、まぁその甲斐あって会社は一応の誠意は見せてくれたわけだ。
樫原君に感謝すると共にもうしばらくはこの会社で頑張ってみようか。
長く働きたいと思うかどうかは正直言ってわからないのだが。
あと少し大阪で頑張る。
その後京都に帰ったら気の合うメンバーと腰をすえて社内で頑張ってみよう。

そんな思いで働くこと数日。


会社の営業担当からの連絡が入った。

営:「ukkyo君」
営:「君は来月以降は55万/月の金額で契約延長になりました。」

なに?

・まず感じたことが一つ、喜び
オレのここでの仕事や頑張りが少しは評価されたのだ。

・そしてもう一つ、疑心
得意先だから安く出すとか言ってたけど、
あれって単に足元見られて買い叩かれてただけじゃねえの?
ちゃんと交渉してなかっただけじゃねえの?


いまさら何を言ったところでどうしようもない。
まだまだ当分オレはやるしかない、進むしかないわけだ。
延長の報告を聞いた樫原君はペラペラきゃっきゃと喜びの呪文を唱えてくれている。
今はこれでいいではないか。

大阪物語、延長決定


続く...


今日の一言

ようやく年収240万円(いいのか?これ)



マリオネット
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