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大阪物語(第6部)

〜 合戦前夜 〜




オレのなかで自分の会社に対する不満が徐々にたまっていく日々。
その原因の大半は前回にも書いたとおり金、である。
だがそれだけではない。
あきらかに会社として何かがおかしいと感じることはたくさんあった。
まずはそれを列挙してみよう。


一つ、見習い期間3ヶ月

3ヶ月の研修終了後にまた基本給128,000円の見習い期間というのがある。
なんか聞いてなかったような気もするが言った言わないとかの問題は別にいい。
その見習い期間が終わった時点で社員として認められれば178,000円に
あがるわけだが一向にその連絡がない。
もしかして認められなかったのか?いやそんなはずは無い。
例の制御機器のプロジェクトでは最終的にプログラマはオレしかいない状態だった。
SE1人とプログラマ1人、それでなんとか完成させたのだから評価されてもいいはずだ。
それがだ、3ヶ月が過ぎようという頃になっても何の連絡もない。
不安になってこっちから社長に聞いてみたら、

社:「あ、ああ、それね。えっと、一応君は再来月から出向だからそのときにはきっちり払うんだけど、来月は今の給料との間ぐらいになると思いますよ。」

と言われなぜか次の月は158,000円という中途半端な給料に。
なんかだんだん全部がその場しのぎに見えてきた。


一つ、もぐらたたき

会社がいうには「うちは能力主義」らしい。
確かに人によって多少の給料の差はある。
だがいろいろ内部の話を聞いていると、給料が上がった人はえてして会社に対して
「給料上げろ!」
という不満をぶつけた人間が多いらしい。
ってそれなんだ、ごねたもん勝ちか?
騒ぎ始めたところからなだめていく臭いものにフタ論理。
もぐらたたきゲームのようだ。


一つ、退職金なし

別に期待してはいなかったがこれに対する会社の言い分にちょっとしらけた。

社:「退職金を払わない代わりに給与で還元してます。」

してねーっつの。


一つ、都合の悪いことは言わない

これは上の不満全部に共通するのだが、たとえば見習い後も給料が上がらないのならそれに対する説明が欲しいのは当然だろう。
会社の状況や、自分の経験不足が要因ならそれを伝える義務がある。
たとえ

社:「今はちょっと会社が苦しいから、申し訳ないけど・・・」

とかいう説明でもないよりはマシだし、多少の理解も示せる。
だがこの会社は何も言ってこない。
見習い期間が終わるとき何も言わなかったら見習い後も給料が変わらなかった人もいる。
問い正したら

社:「あ、うっかりしてました。」

で、その次の月は正当な給料になったのだが1ヶ月少なかった分の支払いはなし。
とにかく会社に都合の悪いことはこっちから聞かないと言わない。
それなのに情報は全てオープンにしてますみたいな態度をとる。
聞いたら答えるのとオープンにしてるのとは少し、いや大きく違うぞ、と。


この会社には見切りをつけるべきなのかもしれない。

こんな考えがたまに頭をよぎる。
なに、別に不思議なことじゃない。
あの会社に一歩足を踏み入れた時、心のどこかで感じていたこと。
それが今言葉になっただけだ。
驚きもしなかった。

オレはのんびりしていられないのだ。
今まで人生の多くをドブに捨ててきた。
それを取り戻す最後の手段として、オレはプログラマを選んだのだ。
オレにとってただの仕事ではない。
これに失敗するということはオレの人生が失敗に終わるということだ。
今、無駄な時間を半年でも過ごしてしまえば本当に終わってしまう気がするのだ。

偏りすぎ、無理しすぎ。
そう思う人も多いだろうし、それが自然だろう。
だが何かを成し遂げた人物は少なくとも一度はこういう異常な時期を過ごしてきたのではないか?
イチローは小学生の時から正月さえもバットを振り続けてきたと言うじゃないか。

オレの心は半ば、もう会社を辞めるつもりで固まっていた。
ただ一つの心残りがある。
オレが生まれて初めて社員というものになり、ずっと心待ちにしていたものだ。

それはボーナス

時は既に7月を向かえようとしていた。


よし、ボーナスの額で今後の進退を決めよう。


やっぱり金というものは大きな人生の目標になっているのだ。
それがよもやあんなことになろうとは・・・。

続く...


今日の一言

たまりにたまってます



ボボボーボ・ボーナス
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