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第二日

〜 敵は職安にあり 〜




さて、行きますか。
え?どこって職安だろ、仕事探しに。

スタートでつまづいたくらいで止めてたらな、
もう少し普通の人生を歩んでこれたはずだろ。

オレの列車は始めから線路の上なんて走っちゃいない。
それはもう石ころだらけだったり、木が生い茂ったり、
時には今にも切れそうなつり橋の上を走っていたのだ。

そして今日もつり橋を走りながら職安に到着。


「今日は昨日の俺とは違う。一日の長、
 昨日ここで得たばかりの生の知識があるのさ。」

具体的に言おう。

「俺にはプログラマーは無理って事だ。」


ん?いやいや、誤解なきよう。


「まずはそう、事務だな事務。パソコン触って仕事しながら覚える、これだね。  しかしあくまで最終到達地点はプログラマー、これはもう決めている。」


職安の前で作戦タイムは終了。この間約2秒。


手馴れた手つきで番号をもらい端末へ。
2日目の人間にしては無駄のない動きである。

時間、給与、勤務地、環境などの条件を考慮に入れ
最善であると思われる3件ほどのデータを昨日をはるかに上回る速さで選択する。

しかし昨日と違い仕事は事務

満足げな顔で十分に端末利用時間を残したままプリントアウト。即座にカウンターへ。

オレ余裕。


むこうは昨日と違う人のようだ。

OK、昨日の失敗は帳消しだ。



俺:「この会社に連絡したいんですが。」

職:「経験はあります?」

俺:「いえ、ありませんがパソコンに関わる事務がしたいんです。」

職:「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・・。」

俺:「・・・・・・・・。」

職:「だいたい事務職は機会均等ってことで書いてないだけでホントは女性を求めてるんですよね。」

俺:「で、でもやりたいんで一応聞いてみてもらえませんか?」

職:「昨日はプログラマーやりたいって言ってたでしょ?」


  (!!!!!!!!!!)


俺:「・・ぅあっ、・・ぃャ・・っそ、その。」

職:「それが無理だからじゃあ事務っていわれてもねぇ・・・。」

俺:「ぁ、そゥぃぅ・・・ぁれじゃ・・・・」

職:「そんなに軽い気持ちで出来るもんじゃないですよ。」

俺:「いや、あ、ぁの、そ・・・・・・・わけじゃ・・。」

職:「どうしてもっていうんなら、別の仕事しながら勉強したらどうですか?肉体労働しかないでしょうけど。」

職:「どうします?一応電話します?」


   たたかう
  →にげる



第2日目終了


今日の一言

情報社会 昨日のデータは 見られてる



第三日目 あなたに会いたくて
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