直接このページに来た人は入口から入ってください....

第一日

〜 記念すべきスタート 〜




というわけで到着AM11:00。
求人を検索するための端末が数え切れないくらい並んでいる。ほぼ満席だ。

毎日これだけの人が仕事を探しているのだろうか、
早くしないととられちゃうな・・・。

目の前に突然大量のライバルが出現して少し気おされ気味。 後ですぐに分かる羽目になるのだが1回職安に行ったくらいでパッと仕事が決まるわけではないのである。つくづく世間は甘くない。

番号札をもらって端末へ、「検索」→「情報技術」→・・・確かこんな感じで絞っていくと・・・・・・出た約130件。


「よしよし、全部チェックしてやる。1つくらい雇ってくれるだろ。」


まず1件目・・・・・・・・・・・遅い・・・・・やっと出た、まずいこれじゃ全部見れないな、急がないと。

「ほうほう、未経験歓迎とな。いいじゃないの。」
「研修制度ありとな。まあ最初は給料安くてもしょうがないな。まず環境を作らないと。」
「土日休みですか。いいですな。」

そこに見えた文字にはまさに希望という言葉すら見え隠れしていたという・・・・。

そしてとりあえず3つくらいプリントアウトして次のコーナーへ。どうしていいか分からないからカウンターで聞いてみる。


「ここに名前を書いて、これを提出。けっこう面倒くさいな。
 はやくこの会社に電話したいのに。」


1分でも早く希望に近づきたかったのだ、俺は悪くない。

自分の番号が呼ばれた。いってみると男の人と向かい合って1対1で話すみたいだ。なんか苦手な雰囲気である。

プリントアウトした紙と自分の経歴書みたいなものを見せる。
その内容はというと

職歴なし経験なし大学中退27歳


今思うと、もしかしたら相手は笑いをこらえていたのかもしれない。


「気にはしまい、俺は変わるんだ。今日が記念すべきスタートだ。」


自分を奮い立たせ胸を張った。



職安の人(以下 職):「職種は何を希望ですか?」

俺:「プログラマーです」(当然)

職:「言語は?」

俺:「Javaを考えています。」(敢然)

職:「経験は?」

俺:「今はありません、これからがんばります。」(猛然)

職:「無理ですよ。」

僕:「えっ!?」(ガク然・・・・・・)


・・・・・・・・・・・。


俺:「でも未経験でもいいってここに・・・。」

職:「それは就職経験がなくてもいいということで、やっぱりプログラム経験はないとねぇ。」

俺:「研修制度もあると・・・。」

職:「歳も歳ですから・・・。」



そこから後はあんまり憶えていない。とりあえずその人はどの会社にも電話してくれず俺は帰ることに・・・・・。

プリントアウトした紙は持って帰っていいみたいだ。
そこに希望の文字はもう見えないが・・・・・・

続く...


今日の一言

山って下から見るのと登るのとではえらい違いですよね。



第2日目 敵は職安にあり
TOP
BACK