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起業準備

〜 ウソリューション 〜



最近のオレはいつも会社を辞めることばかり頭に浮かぶ。
日々の雑務に対して

めんどくせー。辞めてやろうかな。

とか。
上司の頭の固い発言に対して

うぜー。辞めてやろうかな。

など。
決していい心がけとは言えない。
それは知っている。
だが、単に辞めたい・逃げたいという気持ちが先にあるのでもない。
もっと別のアプローチで仕事というものに取り組んでみたいのだ。

オレが扱っているような企業向けのパッケージ製品は高額だ。
ツール1本で割引しても2、300万はする。
そしてその売り上げしだいで営業の収入は激変するらしい。
となれば、やはり強引な商談が増える。
特にニーズがなさそうなところにでも何とか買ってもらおうと頑張るのだ。
ま、それが営業努力というものなのだろう。

だが、その営業の手助けをするオレのような技術者は歩合制じゃない。
売れても売れなくても給料は変わらないのだ。
それなら必要のないところに無理に買ってもらわなくても、と感じてしまう。
だが営業担当はそうは思わない。
それが相手にとって必要、不必要に関わらず。
今、それが売れるかどうかが自分と家族の生活に直結するからだ。
「こっちは生活かかってんだ。」
なんていわれたらオレも何も言い返せないだろう。
だからオレも我慢して売り込む。

長らく客商売をやってきたオレにとってそれが非常に苦しいところだ。
商売におけるオレの理想は相手が喜んで払うお金をもらうこと。
買った後もいい買い物をしたと思ってもらえること。
お客の喜ぶ顔がオレの商売の源泉である。

確かに甘っちょろい。
取れるところからぶん取って大きくなってきたようなIT業界だ。
オレのような考えで生き残るのは難しいのかもしれない。
だからオレは会社を辞めてやろうか、などと考えるのだ。

辞めて放浪の旅に出たい。
色んな会社を訪ねてユーザーが何を求めているのか。
本当に欲しいと思っているサービスは何なのか。
その本音を聞いて回るようなことをしたいと思っている。

絶対に今時のITベンダーに満足などしていないはずだ。
ITベンダーに何か相談を持ちかけたらすぐに口をそろえてこう言う。

「うちのこのツールなら・・・。」

「うちのこのサーバなら・・・。」

それで本当に問題が解決するのならいいのだが、多くの場合ポイントがずれている。
どのベンダーも売りたいサービスは最初に決まっているからだ。
これを売りたいっ!
と思ってお客の相談を聞くから結局最後は

「そういうことでしたら、これを買えば・・。」

となるのだ。
そうじゃない。
そんなソフトとかハードが欲しいんじゃない。
お客が本当に求めているものは何なのか。
それをもっと真剣に考える必要があるんじゃないだろうか。

それは時にはツールであったりハードであったりするだろう。
でも時にはSEの派遣であったりプログラム開発なのかもしれない。
それらの中から適切な選択肢をお客に提示してやる。
そんな商売をもっと手ごろな価格で多くの会社に提供できないか。
もうソリューションなどという言葉だけでお茶を濁すのに疲れたんだ。

続く...


今日の一言

あと1年は続かないだろうなぁ

ニョウ・サン・チー
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