もうすぐオレの退職日が近づいてきた。 2月16日、それがオレの最終出社日である。 そこから有休を消化しながら、2月末までのんびりする。 そして、ようやくというか何というか、再び切磋琢磨の日々に突入する。 2年と4ヶ月。 思えば長い休養期間だった。 もちろん今の会社で何もしていなかったわけではない。 今までオレが見向きもしていなかった多くのことを学べた。 それなりにしんどかったと思う。 だが、技術者としての成長は少なかった。 それに、「プログラマー」ではなかった。 オレは次の会社に役員としていくわけだ。 もちろん、ただプログラミングだけしていれば許されるということはない。 しかし、管理者と技術者の完全な分業などできないほど小さな会社である。 技術的な貢献もかなりの部分で見込まれているはずだ。 再びプログラマーとしてのスキルを磨きなおすつもりだ。 今の会社では仕事とプライベートは完全に分離していた。 仕事は仕事。 オレのプライベートは5時半から、という感じだ。 プライベートな時間が削られるから残業などもほとんどしなかった。 しかし、これからは違う。 オレが会社で達成すべき目標は、ある意味プライベートでの目標。 オレが自宅で行う活動は、会社の役に立つ活動となるはずだ。 自分の個人的な目標と会社の目標をかなりの割合でリンクさせるつもりだ。 会社で残業するかどうかは別として、一日の時間のほとんどはその活動に費やすだろう。 今、オレの頭の中には新しい会社でやってみたいことがいくつもある。 一つ一つはそれほど大きなことではない。 人事に対するちょっとした変更や、税金対策など。 もちろん技術的なテーマもある。 とにかく少しでも会社を良くする為に、色んなことを日々考えている。 いわゆる経営者的視点というやつだ。 それはそうだろう。 オレは多少とはいえ、新しい会社の株を持っている。 会社が上場なんてしようもんならけっこうな金持ちになるかもしれない。 また立場的にも会社が大きくなればオレの地位も上がる。 オレのやりたいこともどんどんやりやすくなる。 そういう見返りとか、将来に対するワクワク感があるのだ。 だから、心の底から会社の成長を強く望める。 残業代などつかなくても、収入が今よりだいぶ下がっても文句も言わない。 よく、一般社員に対して経営者的感覚で考えろ、という指導がされることがある。 オレの今の会社でもされている。 しかし、それはやはり順番が逆なのだろう。 まず会社が、どうやって社員に将来的希望、ワクワク感を持たせるかが先ではないか。 経営者に近い人間がその希望を持つのは当たり前なのだ。 それを全ての社員に浸透させるのは、経営者サイドの力量が問われる部分だろう。 経営者的な考え方をしましょう、などと口で言わなければいけないとしたら。 それは、経営者サイドの力不足を露呈しているようなものなのだ。 オレは来月には新しい環境に移る。 そこでオレに何ができるのか、実際はまだ分からない部分が多い。 しかし、オレにできること、できないことの結果ははっきりと出るだろう。 オレにとって残酷な事実を目の当たりにするのかもしれない。 オレの無能ぶりが赤裸々に暴かれるのかもしれない。 しかし、オレはその結果にめげることはない。 オレはここしばらく、自分の不出来な部分から目をそむけていた。 だから自分の不出来と真正面に向き合うことで、日々精進する道に戻るのだ。 世の中に完璧な人間などいない。 まさに全員が不完全である。 ただ。 自分を磨き続ける人間と、それを忘れた人間の2種類がいるだけなのだ。 続く... 今日の一言 久しぶりに体温UP |