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起業準備

〜 年度末 〜



3月末は俗に言う年度末というものだ。
この時期になるとどこの会社も忙しくなる。
色々な経理処理があったり人事移動や納期がこの時期に集中するからだ。
うちの会社も例外ではないが、何より大変なのは営業社員だ。
もともと期末というものがうちの会社には年4回ある。
6・9・12・3月末だ。
そしてそこで何があるのかというと。
そう。

クビだ。

営業社員は売り上げの最前線に立っている。
売れれば一番に褒められるが、売れなければ一番に切られる。
そういう世界なのだ。
だから必死に数字を上げようとするのがこの年度末なのだ。

オレも翻弄された。
来週3日ほど東京に泊まれるか?とか
やっぱりそれはなくなった、とか。
別件でやっぱり3日泊まれるか?とか。
で、結局明後日から2泊3日で行くことを今日聞かされたわけだ。
忙しくて技術者が割り当てられない、と言っているらしいが。
営業さん、泣き入ってるらしい。
仕方ないから関西から連れてくるか、となったわけだ。

まあ実際、今年のうちの会社の売り上げは壊滅的なものだったようだ。
期末の人事ではかなりの嵐が吹き荒れるだろうとのこと。
噂によると社長・部長もクビ元が涼しかったりするらしい。
こういう事情を聞くと、オレはついつい思ってしまう。
不謹慎なのはわかっている。
わかってはいるがついつい思ってしまう。

うちの会社、潰れたら面白いのに。

コラ!!
だめだよ、そんなこと考えたら。
何人の人が路頭に迷うと思ってるんだ。
いや、わかってるんだけど、ついね。
会社が潰れるときってどんな風になるんだろう、って。
そんな興味が先に立ってしまう。
なにより、うちの会社は部署によってはかなりヌルい。
なんか「お前ら公務員かよ」って思ってしまう人が結構いる。
金稼がなきゃ会社は死んでしまうんだぞってことを教えてやりたい。
へんなルールとか手続きだけに敏感になりやがって。
自分の仕事の境界線を意地でも超えようとしない。
会社が潰れたときに思い知るがいい。
お前らが守ってきた昔ながらの手順・手続きが会社を潰したのだと。
ハッハッハ、ざまあ見ろ。

・・・ふぅ。
オレってよっぽど公務員が嫌いなんだな。
公務員の典型みたいな奴を見たら思わず不幸を願ってしまう自分がいる。
大体、奴らの多くは全く分かっていない。
そりゃ中にはいい人もたくさんいる。
でもかなり多くの人が分かっていない。
自分達の仕事がサービス業だということを。
サービス業をバカにしているんじゃないかと思う。
そもそもサービス業とはなんだ?
お客に金をもらって、そのもらったお金の分だけお客を満足させる。
それがサービス業の基本だ。
自分がもらう給料はそのままお客が支払った金だ。
そう考えたらお客を適当にあしらうことなどできないはずだ。
公務員はサービス業じゃないのか?
いや、普通にサービス業だろ。
日本国民というお客に税金という代金を支払わせるサービス業だ。
いろいろ注文をつけたいが、とりあえずここだけ言わせてもらう。

国民に対して笑顔で接しろ。

なにすました顔してやがんだ。
もっとオレ達の機嫌をとりやがれ。
んなことだから民営化とか言われちまうんだろ。

「すべての職業は売春である」という名言を残した人がいる。
その言葉の真意は知らない。
しかし、多分同じようなことが言いたかったんじゃないかと思うわけだ。

まったく。
公務員のせいで大きく話がそれたじゃないか。
あ、それはオレのせいか・・・。
じゃあ最後にまたうちの会社に話を戻す。

今3月27日なのだが。
まだ誰がクビになるとかの発表はない。
決定すらされてないのかもしれない。
あと数日のうちに突然クビを言い渡される人がいるのだろう。
それはひょっとしたら社長かもしれない。
オレのよく知る部長なのかもしれない。
なんともはや厳しい世界だ。
しかしここで当然不思議に思う。
そんなに突然クビにして法律的に問題ないのか?
せめて1ヶ月くらい前に言わなければいけないのでは?

この疑問に対しては先輩がこう答えてくれた。
そういうときは5月いっぱいでクビとかにするそうだ。
だけど4月からは出社しなくていいから仕事探してね、と。
その期間は実際には仕事をしてなくても給料が出るわけだ。
次の仕事が見つかるように協力してんだから怒らないでね、てか。
これを聞いてオレはまた不謹慎なことを思ってしまうわけだ。

続く...


今日の一言

クビになりたい・・・

嵐よ吹け
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