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起業準備

〜 ひらめき、挫折、株、挫折 〜



会社を休んでる間にかなりのリフレッシュが出来た。
木曜日に出社したが今週はもうあまり仕事がない。
オレは何をしたかというと早速新事業のためのアイデア探しをするのだ。
ポール・グレアムの「ハッカーと画家」という本を今読んでいる。
彼の文章は前にも読んだ。
そしてやはり、すぐにも起業したい気持ちにさせてくれるのだ。

オレは、はやる気持ちを抑えていた。
情熱は大事だ。
だが目的が起業になってはいけない。
あくまで何を作るか、何を始めるかが大事だ。
起業をあせるあまりに大したことないアイデアを妄信して失敗するケースは多い。
あくまでアイデアが大切、その次に起業を考えるんだ。

自分を抑えながら色々ネットで検索するオレ。
気をつけろ、周りの社員には仕事してるように見せかけるのを忘れるなよ。
そこでふと目に止まった言葉。

Google Maps API

Googleマップというのは知っている。
地図をズームイン・アウトしながらマウスでぐりぐりと移動できるサービス。
確かに便利だ。
そのAPIらしい。
APIというのはプログラムから呼び出す窓口みたいなもの。
要するに誰でも自分のサイトにGoogleマップを使用できるということだ。
例えばウチの会社はここですよーとかいうのに今までは地図の画像を載せていた。
そこにこのGoogleマップを利用するとどうなるか。
グリグリとマウスで動かして最寄の駅を簡単に見つけたり、とか。
実際の航空写真で建物の様子を見て迷わないようにするとかできる。

このサービスは去年から開始していたようだ。
これを利用すれば何かできるんじゃないか。
オレは前々から「ぐるなび」の検索に不満を持っていた。
例えば新橋駅の近くにいるとする。
新橋駅の半径300mで3000円以内で食べれる焼肉屋、という探し方ができる。
そこにズラズラと出てきた店をクリックしてみる。
店の情報が出てきたら地図をクリックする。
ここで初めて分かることがある。
あ、これじゃ駅を越えて向こう側に300m歩かなきゃいけない、などということが。
で別の店をクリック、地図をクリック、とこれを繰り返さないといけない。
この不満がGoogleマップを利用すると解消するんじゃないかと思った。

まず新橋駅を指定する。
その時点で地図が出てくる。
そしてその地図を自分が今いるまさにその地点を中心にドラッグする。
そこで3000円、焼肉屋という条件を入力する。
すると現在表示されている地図内で条件を満たす店が全て地図内に表示される。
気になるところにマウスを合わせると店のホームページのURLや特徴がポップアップで表示。
これだと本当の最寄の店を一発で探し当てれる。
おお、便利じゃないか。
さらにこれは飲食店に限らない。
この近くの本が20000冊以上ある図書館、とか。
座席が1500以上、今ハリーポッターを上映している映画館、とか。
5段階評価で清潔度が4以上の公衆便所、などあらゆるものを検索できるようにする。

いい、いいぞ!
オレは興奮してきた。
しかしこういうときこそ落ち着かなくてはならない。
まず行うべきことは似たサービスがすでにないかどうか。
「少し」調べてみたところあまりなかった。
この「少し」というのがミソだ。
なぜ少ししか探さないかというと同じサービスを見つけたくないからだ。
自分が一番であって欲しいという気持ちが調査の手を緩ませる。
これがさっきかいた起業が目的になっている状態、というものだ。

競合サービスは確かにあった。
その最大のライバルはGoogleローカルというサービスだ。
Googleマップと連携してGoogleでの検索結果を地図上に表示する。
3000円以内などの金額指定はできないが焼肉屋だけの検索ならすでに実現している。
これなら・・・・勝てる。
飲食店で金額指定ができないのは致命的ではないか?
いや、そのはずだ。
目指す機能を実現すればサービスの質で絶対に勝てる。
またもオレは自分びいきな判断をしたのだ。

オレは調査をそこそこに昼休みに外に出た。
Googleマップの利用法の解説書を買うためだ。
こうなるとアドレナリンは止まらない。
なにせビジネスはスピードが命だ。
買ってきた本を読む時間がもったいない、とばかり。
必要最小限のところだけを2時間程で読み終える。
よし、これで技術的なメドはなんとかたった。
苦労はしそうだがやってやれないことはないだろう。
念のため、最後にもう一度競合相手の調査をしよう。

そう、ここで少し冷静になったのだ。
そして、見つけてしまった。
肝心要、オレが第一の競合とみなしていた「ぐるなび」だ。
まだベータ版ながらもオレの目指す地図検索を実験的に公開していた。
確かにまだまだ機能的には弱い。
価格帯での絞り込みもできないし、何よりぐるなびは飲食店しか検索できない。
機能的な面では勝てるチャンスは多分にある。
しかし、ぐるなびは既に顧客を持っているのだ。
いくらオレがいいものを作ったとしてもだ。
ぐるなびがそれを真似した途端にユーザーはそっちを使うだろう。
地図検索を持たないぐるなびのサービス。
飲食店以外にもあらゆる検索が地図上で便利にできるオレのサービス。
この両者が提携してお互いを補完しあうなどといった夢は崩れ去った。

だめだ、いったん白紙に戻そう。
ポール・グレアムも言っていた。
見込みはあるが初めに思いついたイマイチなアイデアに取り付かれているものが多い、と。
人間誰しも自分のアイデアはいいものだと思う。
それが自分の最初のアイデアであればなおさら最もいいアイデアだと思ってしまう。
しかし、そこで立ち止まってもっと検討しろと彼は言っているのだ。
確かにいったん始めたら1年や2年は引き返せない。
そんな大事な決断をたった数日で決めることは無謀なのだ。
残念だが、もう一度スタートからやり直そう。

話は変わるがオレは今株を所有している。
投資資金をパチスロや嫁のダイエットでほぼ失ってしまったオレがなぜ?
もちろん借りたのだ。
家計から借りて小遣いで少しずつ返していくことにした。
その資金50万円。
そしてオレはその半分でライブドア子会社であるターボリナックス株を買った。
これが1週間ほど前の話。
ライブドア事件で下がりきったであろうというタイミングであえて買ったのだ。

しかし、買ったとたんにターボリナックスはじりじり値を下げる。
25万で買った株は数日で22万になり、まだ下がりそうな勢い。
予想外の出来事、どうする、オレ?!
うぅ、、、なけなしの50万だ。
大博打にでる勇気もなく19万まで下がったところで売ってしまった。
わずか1週間で6万の損失。
その翌日ターボリナックスは16万まで値を下げた。
株ってホントに怖い、、、売っといてよかった。
ムキになってたら大損失だ。
と思ったのもつかの間。
その後2日間でターボリナックス株は22万まで値を戻したのだ。
なにぃ!?しかもまだ上がりそうな気配??

現在の残金42万7千円(他でも多少の損失を出した)

続く...


今日の一言

ダメだ・・・オレ、株もダメだ・・・・。

〜 不調は続くよどこまでも 〜
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