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起業準備

〜 外資系企業というもの 〜



外資系企業に勤めてもうすぐ1年。
ようやく外資系企業の慣習というか特徴がわかってきた。
日本企業と特に違う部分をとりあげて書いてみる。

外資とはつまり外国の資本ということだから本来は国は様々だ。
しかし日本で普通に外資系というと多くの場合はアメリカ企業を意味していると思う。
オレの会社も例外ではなく本社はアメリカだ。
よってここに書く特徴とはすなわちアメリカ企業の特徴なのかもしれない。
また、他の社員に言わせるとうちの会社は外資系の中ではかなり日本的らしい。
だから普通の外資系はここに書くことがもっと顕著なのかもしれない。
では順番にオレが感じた外資系の特徴を書いてみる。

特徴1.収入がよい

ここにも何度か書いているがオレの年俸は現在710万円。
日本企業の技術職でオレがこれをもらうのは相当難しいだろう。
大企業なら別かもしれないが、オレがそんなとこに入れるわけないし。
しかも、これはオレの評価がずば抜けて高いわけではない。
部署内でのオレの存在はまだまだ「ひよっ子」レベルだ。
他の人がもっともらっているだけなのだ。
噂に聞くところによるとマネージャー職の年俸は2、3千万らしい。
では何故このような年俸を払えるのか?
答えは簡単だ。
それは次の特徴に関係する。

特徴2.結果(数字)を求められる

高給を支払う分、その人は年俸以上の利益を生み出すと期待される。
会社の業績が上がらなければアメリカ本社は当然リストラをしろと言ってくる。
ある日突然、業績をあげない人にクビを言い渡すことになるのだ。
マネージャーにとってもそれは非常に心苦しい行為であるらしい。
しかし、その決定を下すのはこちらの顔も声も知らないアメリカ本社だ。
なんの躊躇もなくクビを切れといってくるそうである。
幸い、オレが入社してから今までそんな状況にはならなかった。
が、営業職なんかは結構入れ替わっていると聞く。
辞めた人もいれば、恐らく辞めさせられた人もいるのだろう。
要するに払った以上の結果を出させる、出せない人はクビ。
だから高めの年俸を払えるのだ。

特徴3.人間関係がいい意味でも悪い意味でも平等

仲が悪いわけではなく関係が非常にドライなのだ。
マネージャーも社員も単に職場での同僚という意識。
日本企業と比べて上下関係も薄い。
部長に対して平気で反対意見を述べる人の比率はかなり多いだろう。
年齢も関係なし。
若かろうが経験が少なかろうが一人の技術者として扱われる。
ちなみに飲みに行った時に部長におごってもらったことはない。
50歳の部長と飲みに行っても毎回当然のように割り勘なのだ。
歳も地位も関係ない、同じ会社で働く仲間という関係だ。

特徴4.一人一人が自分という会社の社長

飲みに行ったときによく聞く言葉がある。
それは
「この会社にそんなに長くいようとは思わない。」
という言葉。
本当に多くの人がこの言葉を口にするのを聞いてきた。
こんな言葉を部長の目の前で言う人もいるのだ。
みな、自分の目標への長い道のりの途中。
その中でちょっと立ち寄った場所がこの会社。
そんな認識である。
その中でどれだけいい仕事をするか。
自分の評価をどうやって上げていくかを考えるのだ。
ここで高い評価を得て、いい仕事をする。
それが次の転職時の収入を引き上げる唯一の手段なのだ。


以上、簡単にオレが感じた特徴を挙げてみた。
一言で言えば日本企業よりも競争が前面に出ている。
社員同士もより高い評価を得ようと競争する。
自分の手柄は大げさにアピールするし、失敗は隠そうとする。
(あくまでその傾向が強いということ)
上司と部下も競争する。

この競争はもちろん会社が意図したものだ。
競争に勝てば誰でもいい仕事、いい評価、いい収入が与えられる。
非常に平等なシステムと言える。
競争に勝ち抜くことで充実感を得られる人にとっては最高の環境だ。
そういう人は常に頑張り続け、会社に対して貢献するだろう。

もちろん利点がある一方欠点もある。
日本的な支えあい、思いやり、といったものがもたらす効果は得られない。
この仕事を自分がやればあの人はもっといい仕事ができるのではないか、とか。
みんなが気持ちよく仕事をできるためにこんな風にしてみよう、とか。
そのような行動は年功序列とか均一な評価システムの方が生みやすいと思う。
自分個人の業績を多少落としてでも全体のために起こす行動だからだ。

そういう意味ではオレは今の勤務先に少し物足りなさを感じている。
成果、競争、結果。
なんかギスギスしすぎじゃねぇのって。
努力や結果が評価されて、かつ、それだけにとらわれない評価システム。
まあ今は夢物語なんだろうな。
なに?
また神様がオレにそれを作れって言ってんのか?

続く...


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