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起業準備

〜 太るな 〜



起業準備編という命名をしておきながら全く関係ない話題が続くこの頃。
みなさん明けましておめでとうございます。
正月12連休の真っ只中。
予定していた自宅Linuxサーバの再構築とか色々あった用事の進捗は60%。
これからは外出が増えるので予定達成は多分無理か。
今日頑張ればいいんだろうけど、なんかパチンコ屋からメールが届いた。
昨日の不調台が「激熱」ですって、奥さん。
嘘に決まってんだろ、そんなの。
んで奥さんって誰だよ。
誰に喋ってんだよ、オレ。
行っちまうのか?
行っちまうのかオレ?
ていうかいつの間にパチンコ屋のメール会員なんかになってんだ・・・。
そんなことしてる場合じゃないだろうに。
いや、もうこうするしかないのかもな。
そうそう。
前回の話の続きを書かなけりゃ。


さて。
計量日を翌日に控えた12月30日。
今日も嫁は長風呂に入っている。
そして飯を一切口にしない。
何か力石徹の意思の強さを連想させる。
マジか。
マジでお前46Kgになっちまうのか。
一日にして10万が消し飛ぶ恐怖に見舞われたオレはもう気が気ではない。
ああ、もっと早く焼肉とかたくさん奢っとけばよかった。
もう今更どんな料理を前にしても嫁は動かない。
完全に断食モードに入っている
マジで46Kg狙ってるな、これ。
そんな不安にさいなまれていた就寝前、嫁から意外な一言が。

嫁:「今ギブアップするなら1万円で勘弁してあげようか?」

一瞬、嫁が天使に見えた。
10万円払うところが1万円でいいだって?
なんて夫想いの嫁だ。
それなのにオレは自分の都合ばかり考えて・・・。

ハッ!!!

いやいやいやいやいや!
待て!!
ちょっと待て!
騙されるな、この堕天使に!
なぜ前日になって急にこんなことを言い出すんだ。
決まってる。
理由は明白、それは。

キツイんだ。

46Kgに到達できないんだ。
風呂に入り続けるあの姿はオレに対する駆け引き。
ブラフだ!
やっぱ無理だったんだって。
今月の最初まで50Kg超えてたはずだ。
そんな嫁がだ。
しかも人間業とは思えないほど時間にルーズな嫁がだ。
計画通りに目標を遂行するなんてありえない。
ということはだ。
オレを心理的に揺さぶってこぼれ落ちる金を掠め取りにきたんだ。
騙されてたまるか!

オレ:「それはダメだ。約束通り46Kgで10万円のバッグだ。」

嫁はオレを恨めしそうな目で睨みそのまま寝た。
ふっ、残念だったな。
大切なのは結果。
君がどれだけ頑張ったとか、そんなものを評価する余裕はない。

次の日。
昼にもなると嫁は風呂に入り始めた。
早いんじゃないの?
今日が大晦日だとわかっているのだろうか。
2006年の幕開けなどには一切興味がない様子。
なんか、昨日のやりとりで嫁を戦闘モードにしてしまったのかも。

ま、まぁ・・・無理だろ。
オレはドキドキしながらその時をまった。
そして夕方。
風呂場の方から嫁の声が。
ていうかまだ風呂に入ってたのかよ!
嫁は言う。
途中経過を見せてやると。
なんだよ、途中経過って。
どうやらこれでクリアできなかったとしてもそれは無効らしい。
あくまで本番の計量は夜に行われると。
嫁はそういいながら体重計に乗った。

メーターの数字が止まるのを見つめる。
なんか試験の合格発表みたいだ。
あぁ、そういえばこの前とうとう初の資格試験不合格をやらかしちまったなぁ。
そして不幸は2度続いた。
メーターは46.1Kg
何?!
こんなところまで来ていたのか?!
オレは心臓をバクつかせながら言う。

オレ:「あ、あと100gあるな・・・・。」

すかさず嫁が返す。
あくまで途中経過だと言っていたのはこれだったのだ。

嫁:「諦めたら?体重減るまで風呂に入り続けるだけだから。」

オレは・・・・敗北した!

オレ:「わかった。もういいよ・・・・。」

そういった瞬間。
嫁は歓喜のあまり勝利の雄たけびをあげながら部屋中を走り出した。
ああ、あのダンスは。
そう。
オレが今の会社に転職が決まったとき。
収入が倍増すると知ったときに嫁が踊った「勝利のダンス」だ。
オレは負けた。
今までも敗北は経験してきたが、これは数年ぶりに痛い負けだ。
株はどうする、株は。
パチスロも最近調子を崩し元金は目減りしていた。
そしてここに至って10万のマイナス。
もう手元には10万程度しか残らないことになる。

そして。
こんなオレをさらに追い込む出来事があった。
新年は明けて1月2日。
またも体重計に乗っている嫁。
どうしたのだろう?
ふと数字を覗き込んだオレの目に飛び込んできたのは。
50Kgという数字だった・・・・。

続く...


今日の一言

ただの脱水症状やんけ!!!

復活!?プログラマ
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