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起業準備

〜 ダメ男 〜



こういう場所で自分のことを書いていると、つい自分びいきになる。
無意識のうちに自分の優れた面ばかりを選んで書くようになる。
そうやってできたイメージはいつしか本来の自分とかけ離れたものになっている。
イメージと現実のギャップに悩み苦しむこともあろう。
ブログなどで自分のことを書いている人の中にはそんな人もいると思う。
そしてオレとて例外ではない。
気をつけなければ「常に前向き、頑張るukkyo」のイメージに押しつぶされる。

ということで今日はオレのダメっぷりを書こうと思う。
人はいい面や悪い面、いろんな側面を持っている。
その両方の面とうまく付き合っていくことが上手に生きていくということだろう。
今日はひたすらオレの悪い面を取り上げる。
ダメ男ukkyoを知ってもらうと共に、こんなオレを見捨てないでやってもらいたい。

まあ・・・例の如くパチスロである。
オレは基本的にギャンブルジャンキーだ。
ひどいときには昼間はパチンコ屋、夜はカジノと一日中ギャンブルをしていた。
さすがにカジノは本当に人間でなくなると思い、いつしか行かなくなった。
もっぱらパチスロだけになったのだが、それでも失うものは大きい。
パチスロで生活していたときなら前の晩に偵察などして狙い台を絞るだろう。
だが、サラリーマンのオレにとってパチスロは遊びだ。
そうでなくてはならないと思っている。
ただ遊びで打っているから綿密な台選びなどもしない。
適当に打って適当に負けることが多いのだ。
さらに打つときは5時間くらい打つから失う時間も大きい。
そしてオレは以前受けた自己啓発研修の中で誓いを立てた。
月・水・金・日曜日はパチスロを打たない、と。

その禁を守っていると随分小遣いに余裕がでてくる。
最近、出張が多いということは出張手当もたくさんつくということだ。
前ほど勉強もしていないから時間も多少もてあましていた。
そして決められた時間の中で自分の小遣いの範囲で勝ったり負けたりする。
非常に健全なパチスロ生活をしていたのだ。
そう、つい先日までは。

何かが狂ったのは先週の土曜日。
出ない。
なぜか出ない。
パチスロは基本的には電卓と同じで内部的には常に同じ確率で抽選をしている。
その抽選の仕組みがわかっていると比較的負けにくい打ち方ができるのだ。
だが、あくまで確率による抽選というのが曲者だ。
運が悪いとハズレが延々続く。
じゃんけんで勝つか負けるかは2分の1だが、時には10連敗するときもある。
そういう確率の偏りがパチスロにも存在するのだ。
オレはその日、3万5千円負けた。

まあそれでも最近勝っていたからダメージは少なかった。
出張手当で小遣いにも余裕があった。
まあいいや。
そんな気分でオレは翌週の出張に出かけていった。
その出張先でオレはやってしまう。
先日の負け分を取り返したくて、また出張先で開放的な気分になって。
自分で決めた禁を犯して水曜日にパチスロを打ってしまった。
そしてあれよあれよという間に5万6千円負け。
信じられないという気持ちでホテルに帰ってふて寝するオレ。
くやしい、くやしい。
このとき、オレの中でブレーキがぶっ壊れた。
次の日の朝。
仕事前にまたもやパチンコ屋に行って1万円の負け。
さらに仕事の先輩と一緒に空き時間に打って数千円の負け。
もう何がどうなってるのかわからない。
いくら使ったのかよくわかっていない。
さらにその日。
飛行機で長崎に着いた後、パチンコ屋に入り1万円の負け。
ここまでの連敗はあまり記憶にない。
こんなはずはない、という気持ちがさらに苛立ちを加速させる。
出張から帰った次の土曜日、すなわち今日。
オレは自分の財布に残ったなけなしの1万6千円を手にパチンコ屋へ。
これもまたあっさりとなくなる。

終わっちまった・・・・。

もう財布には金がない。
しかし、これで終われる奴ならばジャンキーなどではないのだ。
オレはすかさず銀行へ。
預金を見ると残高は数十万ある。
だが、これは先日のバイト開発で稼いだ金だ。
あまりにも休日を返上したために全て嫁に渡すことになっている。

「さすがに家庭の金に手を付けたとしたら、オレもう終わってんな。」

そんなことを考えながら、オレは2万円を下ろした。

終わってんじゃねぇか、オレ。

こんなオレには天罰が下って当たり前。
2万円などすかさずなくなり、オレはその後銀行を2往復した。
結局今日の負け額は5万6千円に膨らんだ。
先週の土曜日から1週間ほどで合計15万ほど負けたことになる。
(後日訂正:実際は17万以上。あの時は計算能力も欠如していた。)
一日たりとも浮くことなく、負け続けた。

ダメだ。
もうダメだ。
オレは家に帰って素直に嫁に白状した。
たくさん叱ってもらって、やり直そうと。
しかし、意外なことにこんなオレに嫁は優しく微笑むのだ。
決して怒ることなく、オレを受け入れたのだ。

なんと、こんなオレを許すというのか。
たった一つだけの約束を守ればいいというのだ。
しかしてその約束というのは。
出張手当が振り込まれる銀行口座の管理権の剥奪だった。

続く...


今日の一言

許してないやん・・・

二十歳の先生
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