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確定!続・大阪物語(コーヒーブレイク)

〜 意味はない 〜



迷っていた。
ここに何を書くべきかと。
今週は特に何にも進展はなかったし、どうしようかな〜と。
するとオレという奴はまた変わったことを考えてしまう。

今回のネタは、だ。
荷物の整理をしていたときに出てきたバイト時代のオレが書いた小説。
いや、小説じゃない、日記?
いや、よくわからない。
バーテンダーの仕事をしていたときに店のコースター(グラス引き)に毎日少しずつ書いていたものだ。
コースターは20枚程になっていた。
登場人物なども大体事実にそっているが、嘘もある。
そういう意味ではやはり小説ということになるのか?
文字ばかりの本は技術書以外あまり読めないからわからない。

まあ読んでみるとこれがまたとにかくよくわからない。
物語性というものはなく、とにかく意味のないボヤキが続く。
これを楽しんで読めるのは当時の考えや思いがわかるオレだけだろう。
でもこのわけの分からなさくらい伝わればいいな、と思うので載せてみる。
なお、少しでも伝わりやすくするために誤字脱字の修正と、ほんの少しだけ書き足してある。
そうしないとあまりにも自分勝手な文章過ぎて腹が立つから。
ただわざとそれを残してる部分もある。


それでは始まり始まり。



昨日もまたやっちゃったよ。
自分の限界って奴がさ、知りたくてさ。
しこたま飲んで吐いて、いっつもとうにリミッターをぶちやぶってる自分に気付くともう夕方だ。
これが僕の人生の3分の1、これホント。
もう3分の1は睡眠、これ常識。
残りの3分の1は・・・音楽や読書が少々で・・大部分が虚勢。
でもこの虚勢は結構少ないほうだろう。
大抵の人は睡眠よりたっぷり、だ。

ひどい奴なんてそいつのためにこっちは全ての労力と時間をかけてるのにそいつは満足げに、その満足げなのが少々厄介で、いやかなり厄介で、何せそいつは他人の存在が不可欠な物であるから超自己アピール作戦を立て平穏な僕の縄張りに不審人物が軒並み侵入、そして各地で一斉テロ活動みたいな行動に出るから、こっちもこっちで何か仕返してやりたくていろいろ策を練ると何かこっちまで品無し主張男(「しゅちょうお」と読む)みたいな気がしてきて・・・。
って何の話だったっけ。
そう、満足げなんだよなぜか。
人に認められることで喜ぶ人種のはずが、こっちをこんなにうんざりさせてんのに、なんと満足してんだよ。
奥ちゃんは。
あ、言っちゃったよ。
そう、奥田っていう奴。
同じバイト先で知り合っただけの人。
凝ったあだ名をつけてやろうという気も起こらなくて奥ちゃんでいいやって。
バイトも一応はバーテンダーってことだけど学生ばかりで大した技術も知識もなく、しかしそこそこのプライドは持てるっていう正に奥ちゃん仕様のバイトだ。
僕はバイトでもどっちかっていうとこんな踊らされてる(何かそんな感じがする)ようなやつじゃなく、もっとこう、そう、野球で言うと「本格左腕」みたいな仕事がしたいんだけど、ここのバイトにはタダ酒っていうかなりウマい酒があるし、まあいいやって感じでダラダラダラ・・・と。
さっきウマいっていったこのタダ酒だが、同業者のほとんどは家で飲むビールに比べると全くうまくないらしく、田中健二、通称タカケンなんて飲んだフリして口に含んだ酒を後で吐き出したりする。
こういう商売ではよくあることだろうが、僕に言わせりゃそれはお客さんに対する完全な裏切り行為である。
ルール違反、もっと言えば犯罪だ。
僕は選挙なんてものに一度も足を運んだことも、目を向けたことすらないのだが、この犯罪を犯罪としてくれる政治家が現れたら3回投票しにいってもいいくらいだ。
そういうのってできないのかな。

とにかくそうは言いながらも僕は、多くの子供が「将来の夢は?」と聞かれるとスポーツ選手やパイロット、はたまた総理大臣(これは僕のことか)などとありきたりな答えをいうように僕も一攫千金を、それもぬれ手に粟、いやできれば手も濡らしたくはない、とこんな望みを当然持っている。
こういった世の中に対して失礼な人間は大きく2つに分かれる。
まず、ただ単に金が欲しい、そして好きな洋服を買ったり働かずに遊んでばかりいたり、とにかく自分の好きなことだけしたい、というタイプ。
もう1つは退屈な自分の状況から脱却し、もっと大きな人や物の大洪水の中に自分を投げ込み、がむしゃらに泳ぐことであやふやな自分の存在を少しでも確かにしたいタイプ。
残念ながら僕は前者だ。
好きなときに好きな店で酒が飲める。
そう考えただけで酔っ払う。

と、いつもはそうなのだがさすがに今は気分が悪くなった。
昨日は退屈しのぎに奥ちゃんと飲んだだけだから、別に楽しいともなんとも、だったんだけど酒が進むうちになぜか幸せな気分になって最後のほうは

「また飲(ヤ)ろうぜ。」

なんてことを口走ってたような。
偉大なり、お酒サマ。

そんなことを考えながらか、何も考えないでか、フラフラと立ち上がり冷蔵庫へ。
ドアが1つしかなく、冷凍庫が一番上の方に申し訳程度についている小さいやつだが、一人暮らし、ましてや僕のようなどこで寝て帰ってくるのかわからないような飲んだくれには十分な大きさだ。
開けてみるとハムが一つと多分腐っているであろうサンドイッチ、それだけ。
どちらも近所のコンビニで買ったものだ。
見るまでもなかったが一応サンドイッチの賞味期限を見てみると、やっぱりだ。
2日も過ぎてる。
タマゴミックスか、無理だなこりゃ。
しかも今言った期限は僕の独自の理論からはじき出された数字で、サンドイッチなら実際の期限から24時間は大丈夫というモラトリアムがある。
ハムは3日だ。
だから実際のタマゴミックスは3日過ぎてることになる。
もしこれを食べて何ともなければ僕の理論は大幅に修正され、さらに隙のないものになる。
が、結構リスキーではある。
学問というものは得てして何らかの犠牲の上に発展してきたものだ。
そう自分を言い聞かせてみたが、この試みが成功したときのメリット、失敗したときのデメリットと腐ってそうな確率を考慮にいれた上でやめておいた。
第一僕は食べ物ではなく何か飲みたかった、という最高の言い訳を思い出したからだ。

だが何度見ても冷蔵庫にはそれしかない。
仕方なく気は進まないが水道水をコップに汲み、目をつむるような気持ちで流し込んだ。
そうすると喉から胃へ、体の温度を奪いながら駆け抜ける感触とともに、子供の頃はよくこうして水道水を飲んだものだなんてことを思い出す。
いつから水をお金を払って飲むようになったんだろう。
知らぬ間に世間では常識になっている。

「くそっ、うまくやりやがった。」

また、ぬれ手に粟が頭をめぐる。


続く...


今日の一言

もう一度言う、意味はない


当時のコースター

悪いのは誰だ
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