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確定!続・大阪物語(第7部)

〜 迷い迷われ飲み飲まれ 〜



会社を辞める。
一度はもう決めたことである。
しかしここにきての意味ありげなボーナス支払い。
さらに上期の全体会議を目前に控え、会社内での動きが活発になってきた。

具体的にはメーリングリストを使用しての議論だ。
今後会社を発展させていくために何が足りないか、どうすればいいか。
会議で何を話し合うべきか。
話題は開発手法から給与面に至るまで幅広く取り上げられている。

こういうことをもっと早くやって欲しかったのだ。

話はあがっていただろうにどうして今までやらなかったのか。
そして何で今頃になって始めるのか。
ホントにタイミングが悪いったら・・・・。

オレは資格試験が18日にあるのでU氏との話し合いはその後にしてもらった。
辞めることを一度は決心したオレだが・・・・やはり揺れる。
確かに会社の状況は確実によくはなってきている。
それは事実だ。

しかしオレは他の会社の状況をほとんど知らない。
他の会社はどうなんだろうか。
このような活動は当たり前にやっているのか?
オレが入ったとしたらいくらの給料をもらえるのだ?

結局そのあたりの世間の事情をオレが全く知らないというのも問題なのだ。
仮に今回と同じ額のボーナスを毎回もらえたとしたらオレの年収は320〜330万になる。
これをオレは安いのではないかと思っている。
しかし他の会社に行ったとしてもそれぐらいしかもらえないかも知れない。

だからオレがいったい世間一般でどれほどの評価を受けられるのかを知らなければなるまい。
さらに他の会社はどのような体制をとっていて社員はどんな存在なのか知らなければ。
それと比較しないと不満も何もあったものではないのだ。
そういう意味ではやはり就職活動はいろいろしてみるべきだろうと思う。

ここでオレが今持っている悩み、不満、あせりを分析してみよう。
大まかには以下の3つになる。

・給料
・技術者としての方向性
・技術者としてのレベル

給料
これはやはり避けられない。
プライベートな話になるが先日うちの嫁が仕事をやめた。
オレの3倍もの月収をたたき出していた嫁がである。
オレの望みでもあったがこれからはオレが自分の稼ぎで家族を養っていかなければいけないのだ。
今後子供が生まれたとして家族全員が安心して生活しようと思ったら大変なものだ。
そのための稼ぎが年収330万円。
いや、足りねーだろ、マジで。

技術者としての方向性
オレは今流行っているWEB関連の開発に携わっている。
特にJavaの仕事となると大半はこれなのだ。
だが、実はオレはこのWEB関連の仕事があまり好きではない。
というよりももっと好きでやりたいことは別なのだ。
それはパッケージソフトの開発やOSの開発、ハードウェアのドライバの開発などもっと狭くコアな業界だ。
さらにいうと研究職という感じの仕事ができたらいいなと思っているのだ。
あくまでできたらいいな、だ。

普通に考えて研究職にでもなろうと思えば最低でも理系の大学院卒でないと入れないだろう。
文型学部に7、8年在籍した後の中退者など入れる世界ではないと思う。
しかし、オレはその道のないところに道を作っていくのが大好きであり、自分の最大限を発揮できる。
今までもそうだしこれからもそのライフスタイルだけは維持していきたい。
失敗してもオレは後悔などしないのは分かっているのだから挑戦した方が得なのだ。
そうなったときに今の会社ではそのような仕事はまずない。

技術者としてのレベル
オレは今までの努力の甲斐あってようやく普通に与えられた仕事はできるようになった。
まだ知らないことも多いが調べながらでも進めていく方法論はある程度身につけたつもりだ。
しかしオレの目指すところは仕事のできる技術者とは少し違う。
いや、違うということはなく確かにその延長上にあるのだろうが。
うまくは言えないがなんとういうか、こう、交換の利かない技術者。
こいつでなければ駄目、代わりはどこを探してもいない、という技術者。
それだけの何か(技術に限らない)を持った技術者だ。

当面はその何かを技術に求めることになるだろう。
よく情報関連のコラムなどを読むと「技術者は技術だけでは生き残れない」という記事を見る。
これはまさしく事実だと思う。
しかしこれらの記事を逆手にとった怠け者が多数存在する。
自分が勉強するのに疲れたもんだから「オレは技術に走らない。」などと言い訳に使うのだ。
どうも例の記事と今の自分の環境にギャップを感じる。
その記事を書いた人の周りは恐らく技術に走りすぎる技術者が多いのであろう。
そして他人とのコミュニケーションをおろそかにしたり、人間味に欠ける人が多いのだろう。

しかしオレの周りは確実に違う。
たいした技術は持ってないのだ(もちろんオレも含めて)。
その癖もう技術を極めるのは卒業した、みたいな姿勢で仕事をするものがいる。
オレは今は技術を求め続けなければならない。
当たり前だ、それを売って生きていくのだから。
とても人徳はあるがよくバグを出す人、人間としては最低だが仕事は完璧な人。
どっちが作った飛行機に乗るか、ということである。
さらなる技術を求めるには今の環境では駄目だ。
多少は技術に走りすぎているところでもいい。
それでももっと自分のレベルの低さを痛感させてくれる場所に行きたい。


と、このようにまとめてみるとU氏に対して伝えたいことも見えてきた。
やはりオレは今回、辞めるしかない。
よし、準備は整ってきた。

続く...


今日の一言

飲み飲まれは関係ない



ワイは一旗あげるんや!
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