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確定!続・大阪物語(第6部)

〜 決戦の予感・・・再び 〜



渦巻くそれぞれの思惑。
押さえ切れない願望。
悲鳴をあげる魂。

再び



戦いの火ぶたは切って落とされた!



とある社員の結婚祝賀会に出席した帰り。
オレはタクシーで上司U氏と一緒になった。
このU氏は1年半前にオレに最初にハードディスクのフォーマット
「format C:」
というコマンドを教えてくれた人物だ。
今、オレの派遣先との契約交渉はこのU氏が中心となっている。

U氏:「君には悪いと思ってるんだよ。もう少し待っててくれな。」
U氏:「そのうち社内に呼び戻して開発してもらうから。」

オレはこの機会に切り出すことにした。

オレ:「いや〜、最近ちょっといろいろ悩んでまして・・・。」
U氏:(!?)
オレ:「少し考えてることがあるんですよ。」
U氏:「そうか、また何かあったらメールでも送ってくれよ。」

オレが何か言うのは毎回メールで、というイメージが定着してしまってるのだろうか。
まあオレもその方がまとめて意見を言えるからやりやすい。
数日中にメールを送ることを決めてこの日は自宅に帰った。

数日後、家でキーボードを叩きながら思う。
何度こうやって自分の気持ちをメールに託したことだろう。
恐らく今の会社はオレ一人の力で急激な変化を起こすことはない。
今回の一連のやり取りが恐らく最後になるのだろうな。

オレはメールの中で明記した。
今回は話し合いではなく通知の意味合いがあること。
すなわちもうこの会社を辞めるという決心は変わらないであろうということ。



数日間、U氏からの連絡はなかった。
さすがに今回は諦めたか、と思っていた矢先。
オレの派遣先に別の仕事で打ち合わせがあったようだ。
仕事中ふと隣を見るとそこにU氏が立っていた。

U氏:「メール読んだよ。」
オレ:「そうですか。」

オレは少し照れ笑いをした。
U氏も少し気恥ずかしそうだった。

U氏:「君の気持ちは分かった。でもまだ誰にも言ってないから一度二人で話しようか。」
オレ:「ええ、いいですよ。」

オレの胸の内はもう決まっている。
何が変わるとも思えないが最後の話し合いを無下に断ることもない。

時は3月末。
今回オレは戦おうとは思っていない。
ただし会社側の対応によっては戦いに発展する可能性もある。
そんな折、家に月末の給料明細が送られてきた。
これを見るのもあと数回になるんだろうな。
次は絶対もっといい給料もらえるところに入ってやる。
決心を新たに給料明細を開封する。

ん?
えっと・・・ボーナス20万??え???

働き次第では3月末にボーナスを追加で払うことがあるとは聞いていた。
しかし派遣に出ているものは売り上げが変動しないので可能性は低いとも。
オレはそれなりに評価されたということだろうか?
なんかまた辞めにくい空気が流れ始める。
いかん、これが悪循環なのだ。
今回、オレはここでそれを断ち切らねば。

やはり合戦が始まってしまうのだろうか・・・・。

続く...


今日の一言

ていうかU氏、しゃべったんじゃ・・・



迷い迷われ飲み飲まれ
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