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確定!続・大阪物語(第10部)

〜 U氏との第2戦に向けて 〜



U氏との第1戦はこれからも機会があれば話をしよう、という結論になった。
そしてそれからは何の連絡もない。
このままこちらが何の行動も起こさなければズルズルと数ヶ月が過ぎるのだろう。
それはよくない、オレ自身もリズムのない生活を送ってしまいそうだ。
どうすればいいのか。
資格取得などに向けて勉強しているときはメリハリのある時間の使い方ができている。
やはりオレにとっては全てにおいて期限を決めるということが大事なのだろう。

オレはU氏に対して今回の転職も期限を提示することにした。
U氏はもう少しゆっくりと話をしようといい、オレも一応は同意した。
だから突然転職に向けた活動を開始する、というのはいささかU氏をないがしろにしている気がする。

6月1日

これをU氏に提示する一つ目の期限とした。
オレはこの日から転職に関する活動を開始する。
すなわち、何か話があるのならこの日までにしてもらいたい、ということだ。
これはU氏に対してかなりのプレッシャーを与えるに違いない。
こういった心理戦を同じ会社のお世話になった人に対して仕掛けるのはあまりいい気分ではない。
だが何度も自分自身で確認していかなければならないことだが
時間は有限なのだ。
しかもスタートで出遅れたオレは人並み以下の時間しか用意できなかった。
いつまでも向こうのアクションを待っている余裕はないのだ。

人間は弱い。
オレはいつでも自分の判断で自分の道を選択してきたつもりではいる。
しかし、今回U氏からのアクションを待ったとしたらどうなるか。
転職の時期が遅れたり転職の機会そのものを失うかもしれない。
もしそうなって自分の目標から遠ざかってしまったその時。
オレはひょっとしたら心の中でそれをU氏のせいにしてしまうかもしれない。
頭の中では行動を起こせなかった自分が悪いとは分かっている。
だが感情のレベルでどうしようもない恨みが生じないとは言い切れない。
常に自分の判断で道を決めていきたいと言っているオレ。
そのオレが自分の人生での失敗を人のせいにするのだ。
こんなかっこ悪いことはない。
当然、できればそんな風にはなりたくないのだ。
なりたくはないがやはり、心の奥、底の底の感情は操れない。
そこが人間の弱さなのだろう。

だからオレはその弱さを根本から絶ちたいのだ。
自分の目標、願望を強く意識し、そこからそれないように常に物事を決定していく。
これは思っているよりもずっと難しいことだと思う。

よし、U氏にメールをしよう。
6月から転職に関する活動を開始しよう。



(数日後)
ここまでは数日前に書いた気持ちであった。
根本的な部分で気が変わったというわけではないのだが。

状況が変わった。

何が?
そう、時はすでに5月に突入した。
そして年に4回ある給与査定見直しの時期だったようだ。
いつもの給与明細とは別に査定見直しの書面が入っていた。
そこにオレが見たものは

基本給3万2千円UP

さらに技術委員会なる組織の一員に名を挙げられたらしく(やるとはいってないが)それに対する手当てが5千円
家族手当なども含めるとオレの月収は額面24、5万になりそうだ。
もちろん残業は0時間と仮定している。

どうなんだ?
入社1年半29歳(先月なった)。
給与面だけでいうとこんなもんなのだろうか。
しかし、この突然の給与UP、なにかとても政治的な「臭い」がする。
なにしろ年4回もあるくせに前回、前々回は昇給なし。
今回になって突然四万弱の昇給だ。
オレが辞めるという話が社長の耳に入ったと考えるのが自然だろう。
そしてそれを防ぎにかかってきたと。

やはりこの辺のやり方はどうしても好きになれない。
だが、それでも収入が増えたのは事実。
妻が喜んでいたのは事実だ。
オレが転職したとして、この給与より高い評価を得られるのかどうか。
そこが少し不安になってきた。

基本的な方針は転職
これは変わってない。
しかしその活動時期、告知方法などもう少し慎重に策を練らねば。

続く...


今日の一言

それでも小遣いは今月から下がります



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