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次なるステージへ

〜 親愛なるプロ道読者の皆様へ 〜



5年近く書いてみて

これが進行状況において最後の更新になるだろう。
今日は奇しくもオレの32歳の誕生日である。
今までプロ道とともに歩んだ5年を振り返りつつ、書いてみようと思う。

オレはプロ道で進行状況を書くのが好きだった。
だけど、継続するということはやはりしんどいものである。
もちろんプロ道も例外ではない。
毎週更新を謳うことで(それは時々守られなかったが・・・)、時にその苦しみは重かった。
それでもなぜか、ごまかしながらもプロ道は更新され続けたのだ。
何十時間、何百時間、ひょっとしたら何千時間か?
いったいどれだけの時間を積み上げたのだろう。

感慨深いものはある。
やり遂げた感もある。
だが結局のところ。

オレはプロ道に何を求めていたのだろうか

同じだけの時間をかけて仕事や勉強をしていれば、結構な収入になっていただろう。
でも、オレはプロ道を書き続けた。
そこにあったのは自己表現であり、自己実現。
自分という存在を、その考えや価値観を。
オレはやっぱり伝えたいんだ。
そういったものを人にぶつけて、どこの誰とも知らぬ人に影響を与えたかったのだ。

ここではオレは、普段自分が言いたいけど言えないこと。
あまりはっきり言うと敵を作ってしまうかもしれないこと。
そんな類の発言を積極的にしている。
間違ってるかもしれないが、その時の自分の意見をはっきりと言う。
結果として、普段表に出せない部分だけが凝縮される。
だからプロ道はオレ自身よりも、もっと色濃くオレの内面を吐き出したものになるのだ。

そのため、オレの文章を読んで嫌な気持ちになる人もいると思うわけだ。
自分が否定されたように感じる人も中にはいるだろう。
でも、それでも言うのだ。
それができる場所がプロ道なのだから。

最後である今回。
オレがいつも伝えたいと思っていることをより強く強調させてもらう。
楽しくない文章かもしれないが、オレにとってはプロ道の集大成ともなる。


伝えたいこと

オレがプロ道で伝えたかったこと。
それは。


もっと楽しく生きよう

もっと気楽に笑おう

そして、もっと本気で生きよう


ということだ。

未経験。
27歳。
職歴なし。
大学中退。

普通に見れば失敗だらけの人生だった。
もっと早くに始めるべきだったし、どんなとこでも就職しといた方がよかった。
学校もちゃんと卒業しておくべきだった。

失敗は失敗だ。
そこをごまかしちゃいけない。
これを失敗と認識しなければ、オレはまた同じ過ちを繰り返す。
だから認めなければ。
オレは失敗したんだ。
それは間違いない。
だけど。
だけど、だ。


だけど、それがどうした?


失敗したからどうなんだ。
別になんてことはない。
音楽の道もあきらめたし、普通の就職にも大きく出遅れた。
音楽を辞めたときはショックで涙を流したりもした。
でも、ただそれだけだ。
また次に新しいチャレンジをすればいい。
今までの失敗、そしてこれからも重ね続けるであろう多くの失敗。
たかがそんなものが、オレの楽しい人生を。
オレの笑いに満ちた人生の価値を、1ミリだって減らすことなどできないんだ。

仮に、オレがこの先。
技術者として大成してもしなくても。
金持ちになってもならなくても。
オレはいつだって笑うことができる。
オレの人生が最高に楽しいものであることに変わりはない。


ここで勘違いしないでほしい。
オレは何もかもどうでもいいって言ってるんじゃないのだ。


「もっと楽しく生きよう」

簡単そうに聞こえる。

「もっと気楽に笑おう」

これも簡単そうに聞こえる。
だが、実はこのどちらを実現するにも最後の一言が重要だと考えている。

「もっと本気で生きよう」

である。
これができればきっと楽しく生きられる。
気楽に笑えるようになる。
自分が好きな、楽しいと思える何かに対して本気で取り組むんだ。
こんなことを言うと、きっとこんな感じで不安になる人がいるだろう。

本気でやっても失敗したらどうする?
自分の努力が水の泡になったら、立ち直れなくなるんじゃ?

本気でやった結果として失敗したら、それを損だと感じる人がいる。
それなら最初から頑張らなければよかった。
頑張った分だけ損をした、と。

オレにとって、それは違う。
いや、大多数の人にとって、それは間違いのはずだ。
自分がこれだと決めたものに。
自分が本気になれるものに出会ったとき。
それに対して全身全霊をかけることは、成功しても失敗しても人生を裕福にする。
同じ失敗するなら全力で頑張って失敗したほうがいいのだ。


マラソンのテレビ中継を見ているとしよう。
世界レベルのマラソンなら、2時間強で42キロ走るだろう。
そこに優勝を期待されていたある選手がいたとして。
だが、この選手は体調不良でゴールまで3時間もかかってしまった。
結果は惨敗である。
苦しい思いをして、3時間も一生懸命走り続けたのに惨敗である。

そのような時にどう思う?
この選手はレースに出ない方がよかったのだろうか?
レースに出ずに、オレたちと同じようにテレビで見ていた方がよかったのか?
いや、違うだろう。
悔しい思いはしただろうが、その3時間は貴重な経験になったはずだ。
次回、絶対に勝ってやるという活力にもなるだろう。

仮に、100歩譲って。
この選手にとって、その3時間が無価値だったとしよう。
得るものなど、何もなかったとしよう。
それでもこの選手が失ったものは、たったの3時間という時間だけだ。
じゃあオレたちはどうか?
オレたちもテレビの前できっちり同じ3時間を失っているのだ。
それなら走った方がいい。
テレビを見ているより、惨敗でも走った方が体力も付くだろう。

プロ道で何度か書いたことだが。
努力をしてもしなくても、同じだけの時間は常に失い続けているのだ。
だったらその時間をより有効に活用した方がいい。


失敗なんて怖くない

だからオレは本気で生きたいのだ。
その結果、失敗したら?
簡単だ。
そんな時こそ気楽に笑えばいい。
本気でチャレンジはするが、負けてもいいんだ。
ただ笑い飛ばせばいい。
本気でやればやるほど、失敗したときのギャップは大きくなる。
その失敗ネタを飲み会で話したときの笑い声も、一層大きくなるってもんだ。

オレがプロ道でたくさん書いてきたネタ。
それを読んで笑ってくれた人もいるだろうと信じている。
あれこそが、オレの失敗の歴史なのではないか。
オレから失敗を取ったら、オレはとてもつまらない人間に成り下がってしまう。

こう考えるとオレの人生はとても楽チンだ。
ただ本気で生きればいい。
そうすれば成功は保障されている。
なぜか?
なぜなら、失敗すればまた飲み会のネタが一つ増えるのだから。
それすなわち成功なのだ。


ただ、残念なことに。
神様はいつも失敗ばかりをさせてくれるわけではない。
本気で頑張る人間は、たまに思いもかけずに成功してしまう。

自分が努力の末に果たした成功の味は格別だ。
小さな成功でいい。
思い通りに動くソフトウェアができたとき。
練習を重ねて、初めてギターで一曲弾けたとき。
女性なら子供を生んだときもそうなのだろうか。
オレはそういう時、鳥肌が立つくらいの興奮を味わう。
時には涙が溢れそうになる。
夜中に外に出て、意味もなく走り出したこともある。

単なるラッキーで拾った成功では、こうはなれない。
ジャンボ宝くじでも当たれば別かもしれないが、そんな一生に一回の偶然を待ってられない。
自分で行動を起こせば、小さな成功は年に一度、半年に一度、月に一度やってくるのだ。


とにかく始めること

日々、どこか充実感の足りない人。
「なんかいいことないかな〜」などと思ってしまう人。
まず何かを始めることをお勧めする。
小さなことでもいいから、自分が好きになれる何かを。
そこに損得勘定はなくていい。
ただ、自分が好きで続けられる何か。
散歩をしてみる。
本を読んでみる。
英語の勉強をする。
筋トレをする。
積極的に友達を増やす。
何でもいい。
大事なのは、それをしていて楽しいと思える方法でやること。
やるからには自分を成長させようと思うこと。
そして、それを続けること。

オレは思うのだ。
多くの人は自分が好きなこと、やりたいこと。
それにもう気づいているんじゃないだろうか。
本当はこんな勉強がしたいんだけど、とか。
本当はこっちの道に進みたいんだけど、とか。
ただ、その気持ちにフタをしてしまっていないか?
周りの環境とか、自分の能力の無さとか。
そんなつまらない、どうでもいい理由を盾に

何かを始めるのに、別に全てを捨てる必要はないんだ。
今できる方法で、すぐに始めればいい。
遅すぎることなんて何もない。
経験なんていらない。
学校に通う必要なんてない(もちろん通えるなら通ってもいい)。
好きなことならどんな片手間であっても続けられる。
仕事をしながら、家事育児をしながら。
とにかく始めて、そしてそれを続けることが大事なんだ。
辞め時は唯一つ。
それが楽しくなくなったときだ。
そのときはもっと別の、もっと楽しいことを見つけて続ければいい。

たった5年続けただけで、プロ道はオレを多くの人にめぐり合わせてくれた。
笑ってくれた人がいる。
掲示板で応援してくれた人がいる。
メールで悩みを打ち明けてくれた人がいる。
会って一緒に飲んだ人がいる。
いい影響をもらったと言ってくれた人がいる。
これが楽しいと思えないはずはない。
プロ道のあるオレは、プロ道のないオレよりも確実に幸せなのだ。
結局、幸せな人生を送るっていうのはこれの繰り返しじゃないだろうか。


プロ道の今後

プロ道は今後、形を変えて生まれ変わろうとしている。
具体的にどうなっていくのかはオレにもわからない。
オレはただ、楽しいと感じることに全力でぶつかっていくだけ。
それがどんな結果になろうとも構わない。
心配もしていない。
分かっていることは一つ。
どう転んでも、オレは相変わらず笑って楽しく生きているだろうということ。

今までプロ道を楽しんでくれた人ならば。
きっとオレと同じように楽しいチャレンジを続けていることだろう。
だけど、もしもそうでない人がいるのなら。
もう一度プロ道の進行状況を最初から読んでみてもらいたい。
あの時、オレの状況はまさに散々だったと思う。
プログラムはもちろん社会人としての知識もない。
まさに暗闇の中を手探りで進んでいた。

でも、それでもオレは楽しんでいたのだ。
結果はある意味どうでもよかったのかもしれない。
しょっぱなでプログラマではなくて事務職になってしまうという危機的な岐路もあった。
でも、仮にあの時に事務職になっていたとしても。
オレはやっぱりプログラマを目指しながら、面白おかしくプロ道を書いていただろう。

今後、プロ道が形を変えていって。
オレがプロ道でしてきたように、皆やオレが近況を報告しあい。
明日への活力を充電できるような場所になれば最高だ。
まあ、この辺はまだ完全に未定の部分なのであまり期待しないで欲しいけど。


最後に

やっぱり夢は必要だ。
プログラマとして一人前になれたらいいな、とか。
月収50万くらいもらえたらなぁ、とか。
プロ道がそのうち本になって出版されちゃったりしたら、とか。
色んな小さな夢を見ながらワクワクしていた。
それらの夢のいくつかは叶い、いくつかはまだ叶ってないけど、それでいいと思う。
未来を見据えてそれに向かって歩を進める。
ただそれだけでオレは輝けていたのだから。

プロ道がここにあるということ、それが。
オレがこれからも、もっともっと輝き続ける原動力になり。
これを読んでいる皆が、今まで以上に輝き始めるきっかけになる。
そんな存在でいられることを願いながら、プロ道を一旦完結させてもらおうと思う。

2007年4月28日 ukkyo(32歳)



終わり


最後の一言

今まで応援、本当にありがとうございました


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