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TOEIC



<概要>
英語力を証明する超定番試験
外資系に勤務するならやはり英語は習得しておいて損はない。
<試験日>
2004年3月27日(日)

<経過>
2004年11月14日
言わずとも知れたTOEICである。
一昔前は英検だったのかもしれないが最近は専らこちらだろう。
オレもとうとうこの試験を受けてみることにした。

だが一つ問題がある。
このTOEICは得点制であるということだ。
オレは今まで色んな資格に取り組んできた結果、今の所は不合格の経験はない。
だがそれはオレのとことん追い詰められた精神状態からなせる技だったのだ。
やらなきゃやられる、オレにはもう後がない、落ちたら終わり。
そんな感じの精神状態だ。
そりゃオレも普通の29歳。
勉強や仕事よりも、遊びや酒やギャンブルの方が好きに決まってる。
それを戒めて頑張れたのはその試験に明確な合否のラインがあったから。
だからいつも95%合格ラインを目指すだけでよかった。

だが、今回はそれがない。
得点制だから合否ではなくあなたは何点です、という評価しかもらえないのだ。
これではオレのモチベーションがあがらない。

そこでオレは他の試験や勉強との兼ね合いもあり、一つ決めたことがある。
まずTOEICに関しては2回受けることとする。
そして1回目は様子見だ。
猛勉強はしない。
その間は他の資格や今の仕事に関する勉強に労力を割く。
そしてある程度の難易度や手ごたえを感じつつ2回目に頑張る、というものだ。
ということなのでとりあえずこっちの方はのんびりと取り組み始めるとしよう。
しばらくはCCNAを優先させる。
11月23日
いつものように新宿辺りを歩いていたときのこと。
TOEICの無料模擬試験というのが目に入った。
お、いいんじゃないの?などと思ってみていたら見事にキャッチされる。
英会話に興味ありますかぁ、なんて感じで女の子が話しかけてきたのだ。
ちょうどいいタイミングだったので中に入って話を聞くことに。
まあ彼女の仕事としてはオレに英会話スクールに来てほしいのだろう。
あんまり期待だけ持たせるのも悪いので先に聞いておいた。

オレ:「無料模擬試験を受け逃げしようと思ってるんだけどいい?」

全然かまわないですよ〜なんて言ってくれたので受けることにした。
この試験がそこそこしっかりしたものであればだ。
1月23日の試験は受けなくてもいいかもしれない。
さらに本当に英会話スクールにいくのも悪くないんじゃないの?
やっぱり実際に喋らないと成長しないだろう。
値段によっては検討してみることにしよう。
12月18日
ふと気がつくと明日は無料模擬試験の日だ。
結局何の準備もできなかった。
果たして今の実力でどれくらいの点数がとれるのだろうか。
楽しみではあるが少し恐い気もする。
まあとにかく受けるだけ受けてみよう。
1月10日
進行状況で書いたとおり少し寄り道をした。
さて、やはり勉強は基本的に自分で学ぶもの。
しばらくは独学でやっていくことを決めた。
手元には以前買ったまま開かずにおいてた英語のCD付きの教材。
とりあえずこのCDを聞き込んで勉強している。
オレはまずリスニングを鍛えなければいけない。
英語でペラペラ〜と喋られるとどこが単語の切れ目なのかさっぱりわからないのだ。
幸いこのCDを聞いていると、少しずつ、ほんの少しずつそれがわかるようになってきている。

さて、3月にあるというTOEIC試験、ためしに受けてみるかな。
目標は、、そうだな、、600点。
最初はこんなもんだろう。
1月15日
状況が変わった。
昨日、会社の本部長とこんなやりとりがあった。

本部長:「君、まだTOEIC受けてないよな。」

オレ:「はい。」

本部長:「試験代出すから受けなさい。」

オレ:「どれくらい取ればいいんですか?」

本部長:「まあ、最低600点だな。」

来た。
オレの予定では3月にこっそり実力試しをするはずだった。
そして自分のポジションを掴んでから5月くらいに会社の経費で受ける、と。
いわば今回は練習台のはずだったのだ。
それがいきなり本番とは・・・。
さらに目標点は偶然にもオレの掲げていた600点と同じ。
だが、最低600点といわれてオレが燃えないはずがない。

よし、ひそかに目標点を700点にアップだ。
1月29日
前から取り組んでいる教材が未だに終わっていない。
一時期パチスロにのめり込んで全く勉強していなかった期間が悔やまれる。
まだ完全にパチスロから脱していないという恐れもあるし。
それでも移動中はMDを聞いているので一日30分は英語に触れてはいるのかな?
でもこれって効果あるのかなぁ。
聞こえる部分は毎回聞き取れるけどそうじゃないとこは何回聞いてもわからない。
まあいいや、とにかくこの本を一通り終わらせよう。
2月6日
試験日は3月27日らしい。
あと2ヶ月弱。
パチスロにも負けてようやく勉強体制が整ったオレ。
さて、前から取り組んでる本をまずは1周終わらせないと。
あと2ヶ月で700点とれるようになるのかな?
不安でいっぱい。
2月8日
面白いソフトを見つけた。
えいご漬け
楽しんで英語を憶える、という触れ込みはたくさん見てきた。
でもこれは本当に面白いかも。
実はこの「えいご漬け+対話」はオレが以前買った本を元に作られている。
なにやら運命めいたものを感じて即座に買ってしまった。
あの本は半分くらいしか進まなかったがこれを機会に最後までやれるかも。
よし、しばらく頑張ってみよう。
2月19日
時間がかかったがようやく一冊目の本を読み終えた。
気がつくと、後1ヶ月少しの時間しか残っていない。
受験生時代に培ったとはいえ文法やリーディングの勘も取り戻さなければ。
これからは模擬問題を中心に勉強を進めよう。
3月1日
ああ、最近忙しいなー。
今日、初めて自分で模擬問題集を買って解いてみた。
試験時間はリスニング45分、リーディング75分の計2時間。
でも、とにかく、時間が全然足りない。
あと30分くらい欲しい感じだ。
もちろん全て回答することはできなかった。
採点結果は500点強。
全然駄目じゃん。
700点なんてホントに取れんのか?
試験の形式に慣れることで600点まではいくだろう。
あとの100点はもう、実力つけるしかないな。
3月17日
最近主に通勤電車での勉強がメインになっている。
MDウォークマンでリスニングしながら本を読む。
大分聞き取れるようにはなっている。
次の課題は聞き取った文章の意味を聞き取ったスピードで理解すること。
これが一番難しいのではないだろうか。

先日の模擬テストの結果は600点弱。
700点って遠いなぁ・・・。
試験まであと2週間と少し。
3月26日
おいおい、試験明日じゃねぇの。
前回「試験まであと2週間と少し。」とか書いといてなんだけど。

1週間まちがってんじゃねぇか!!

あの時点で1週間と少ししかなかったわけだ。
でも日にちを間違えたから駄目だったなんて言い訳はしない。
だってあと1週間くらいあったって無理なもんは無理だし。
700点は奇跡でも起こらない限り取れない。
あ〜これが終わるとデータベースの勉強始めないとなぁ・・・。
なんか面白くねぇ。
英語の勉強面白くねぇ。
とりあえず受けてくっか。
3月29日
とりあえずTOEICが終わった。
模擬試験よりは少し簡単だったかもしれない。
まあその分採点が厳しいんだろう。
ということでどう考えても700点はなさそうだ。
なんとか600点は越えていてくれと願うばかり。
結果は1ヶ月以内に郵送されるらしい。
その間にテクニカルエンジニア(データベース)の試験が終わっちまうな。

初めてのTOEIC。
やはり強敵だった。
近々リベンジすることを心に誓うのであった。
4月25日
とある土曜日。
今日はOさんとアルバイト開発の打ち合わせの約束が入っている。
その後いっしょにフットサルで汗を流す。
ごくごく健全な休日の一場面だった。
しかし、玄関を出ようとしたオレの目にある単語が飛び込んできた。

TOEIC

郵便受けの狭い隙間から見えた封筒には確かにそう書いてある。
そう、どうやら結果が届いたようなのだ。

オレは迷った。
どうしよう、今見るか?
なぜ迷うのかというとだ。
自分自身で立てた700点という目標はもうあきらめた。
だが、会社に提示された600点というラインはなんとしても超えたいのだ。
うちの本部長をなんとか見返したい、その一心なのである。
だからもし、そのラインを下回っていたとしたら。
今日一日テンション下がりっぱなしのやる気なしモードに突入することは避けがたい。
フットサルでテンションが低くてもそれほど問題にはならないだろう。
オウンゴールの一つや二つ、なんてことはない。
しかし、今からするバイトの打ち合わせはマズい。
直接的な損害に結びつく可能性があるのだ。

オレは考えた末、一つの結論に達した。
ここは我慢しよう。
見たい気持ちをこらえて、まずは今日一日の自分の使命を果たそう。
そして帰ってからのお楽しみとしてとっておけばいいではないか。
確かに今見た結果がよければハッピーな一日になるだろう。
ただそれにはかなり大きなリスクが付きまとう。
単なるギャンブルに成り下がってしまうではないか。
オレも来週30歳。
もう大人なんだから後先考えない行動はやめよう。

この時、オレはオレという人間を甘く見ていたのだ。
オレの好奇心、夢見る力。
それは30歳とか言う以前にいまだ小学生レベルを脱していなかった。

「でもヤダ!今見たい!!」

「ヤダヤダ!今じゃなけりゃイヤだ!!」

両手両足をジタバタさせて駄々をこねる子供のようだ。
こうなったらオレにはブレーキなど存在しない。
後のことなど知ったことかと言わんばかり。
賃貸マンションの集合ポスト。
オレはそこで闇雲に封筒を取り出し、ビリビリと封を開ける。
中の紙を取り出し、気も狂わんばかりにバサバサとひろげたのだ。
オレはまたもや神様にキツイお灸を据えられるのであろうか。


どれどれ・・・。

ん?え?


のぁ!?


725点?!?


うぉぉ・・・・!
来た!来た!来た!来た!



ハッピネス!

イン・ザ・ハッピネス!!


予想外だ。
あまりに予想外な結果に低レベルな英語表現で歓喜に打ち震えた。
こんなのTOEICに出ることはまずないだろう。
しかしこんなオレがどうして?
謎は深まる。

まあ、とにかく、まあいい。
この結果が偶然であっても採点ミスであってもいい。
今回のこの結果はとにかくオレのものだ。
そして今日一日のハッピーを手にいれた。
さらにこれで本部長に一泡吹かせられる、キシシ。



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