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テクニカルエンジニア(ネットワーク)の結果と解説


試験発表日
仕事の関係でたまたま京都に帰ってきていた。
帰宅すると時間はすでに夜12時に近い。
オレは合格発表のサイトを嫁と見ることにした。
なぜならこれに合格していると試験代、勉強のための書籍代、しめて1万5千円が家計から支払われるためだ。
もちろんそれ以外の補助は何もない。
しかしオレにとってその1万5千円の価値は計り知れないのは言うまでもない。
なにしろ最近の財政状況が困難を極めている上に年末とくれば忘年会だ。
しかも大阪支社勤務で東京研修中のオレはなぜか大阪、東京と両方の忘年会に参加することになっていた。

今日は大阪の忘年会に参加する目的もあって京都に帰ってきていた。
忘年会のために本部長が無理やり大阪の仕事をいれてくれたようなのだ。
そのせいで財政はかつてないほどのピンチを迎える結果となった。
だがここはあえて感謝しておこう。
余計なお世話だなどと恩知らずな発言ができるほどもう若くはない。

さて、結果発表である。
嫁と一緒にドキドキしながら合格発表サイトを見る。
駄目だ、緊張する。
何しろ今の会社に入るときの面接で

「合格します。」

とかなり強気な発言をしていたのだ。
万が一落ちてたら何ていえばいいのか。
土壇場で自信を失ったオレはモニターを目の前にしながら嫁に言う。

「頼む。先に見てくれ。

ヘタレという名詞は関西弁だろうか。
このときのオレのような奴のことをこう表現する。
しかしどうもドキドキして駄目だったのだ。
合格者番号一覧を表示した瞬間オレは目をそらし代わりに嫁が覗き込む。

嫁:「・・・・ぁ・・・・な・・・」

え?な??
無いの??

嫁:「あった」


なんだよそのフェイントはぁ!


どうも嫁は番号を縦に見ていたため一瞬番号が飛んだと思ったらしいのだ。
そのいくつか右の方にオレの番号はしっかりのっていたのだ。
とにかくよかった。
オレはすかさず自分の得点を調べた。

 午前午後1午後2
満点800800800
ボーダー600600600
得点700710630

午前、午後1は予想通りの結果であったが。
なんと午後2が結構危なかった。
今までの情報処理試験の結果と比べてもやはり一番余裕がない。
95%の合格可能性には届いていないという自分の分析は正しかったことになる。

仕事でネットワークに携わったことのないオレにとってはやはり一番の難関は午後2。
実際の運用の現場での職務を論述する問題で減点があったのだろう。
またこのような問題の配点が一番高いという噂も耳にしている。

この試験に対してオレに言える勉強法はそう多くない。
まずネットワーク関連の知識を徹底的に押さえて午前、午後1をクリアする。
そして午後2は秀和本と呼ばれる対策本を繰り返すことで傾向を知る。
これが一番効果的だったような気がする。
だがもちろん一番の近道はネットワーク管理者として現場で仕事をすることだろう。

とにかくまあ、忘年会帰りですでに少し酔っていたが祝杯をあげることにした。
これで1万5千円も入ってくる。
オレが機嫌よくビールの準備をしていたところ。
まさか午後2をしのぐ最大の難関がこんなところに待ち受けていようとは・・・。

嫁:「領収書がないものは清算しないわよ。」

なにぃ?!
夜中の1時も近いというのにオレは机中を引っかきまわした。
一部、どうしても領収書が見つからず結局オレに支払われたのは1万円のみ。
その後2人で祝杯をあげたがどう見ても一番うれしそうなのは嫁だった・・・。



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