直接このページに来た人は入口から入ってください....

オラクルマスターSilverの結果と解説




今回の資格オラクルマスターSilverについて説明しよう。
取得するために合格するべき試験は3つ。
・SQL
・オラクル入門
・DBA I
である。
但しこれは管理トラックといってデータベースを管理することを目的としたコースである。
その他にも開発者向けのトラックもあるのだがやはり一番メジャーなのはこの管理トラックだろう。
上記3科目であるがこれは2003年10月に以前の制度を変更してこのようになった。
以前のSilverはSQLとオラクル入門だけで取得できたのだ。
DBA IはGoldで取得する科目だったようで難易度的には以前のGoldに相当するようになった。
3科目ごとの試験の難易度をオレなりに評価すると
SQL
オラクル入門
DBA I12
といった感じだろう。
実際教科書や問題集もSQLとオラクル入門で1冊、DBA Iで1冊となっている。

さて、今回の勉強法についてオレは「濃く短く」と「薄く長く」の2通りを使い分けることにした。
濃く短くとは短い期間にガッと集中して詰め込む方法でSQLとオラクル入門に採用した方法だ。
比較的難易度の低い、しかも選択式の試験ならこれでいける。
オレは風の便りに騙されてこの2試験は目をつむってても合格すると思ってたのでこれを採用した。
薄く長くとはザッと全体を見渡すような勉強を何往復か繰り返す方法だ。
そのうち徐々に深く知識が刷り込まれて定着する。
これは覚えた知識を活用して知恵を絞らなければいけない試験に有効だ。
土台となっている知識がサッとでてこないとそれを応用することなどできない。

まあ本来はこの薄く長くの勉強を徐々に深めていく、というのが全ての勉強の基本なのだと思う。
だが今回は諸々の事情(何度か他のところで書いたが)があったのだ。
それによってとにかくスピードと結果が求められていたのでやむなくこういう方法を採った。
オレの性格にも丁度あっているし。
そして試験日はSQL、オラクル入門が2週間後。DBA Iが3週間後という状況だ。
この方法でいくとなるとDBA Iの勉強に少なくとも2週間以上はかけなければならない。
オレは最初の3,4日でSQLとオラクル入門の基本的な勉強を一気に終わらせた。
そこからはDBA Iを中心にやりつつ他の2科目は知識を維持させる程度の勉強にとどめた。

具体的な勉強内容を見ていこう。
SQLとオラクル入門を2つ掲載した教科書が1冊。
DBA Iの教科書と問題集が1冊ずつで2冊。
計3冊の書籍とあとはネット上の情報で乗り切る体制をとった。
今回の勉強方法が思いのほか功を奏したのはオラクル入門とDBA Iの内容が若干かぶることだ。
DBA Iをやっておけばある程度オラクル入門はいける気がした。

しかし、最初の2科目の試験が近づいたオレに一つの計算違いが。
仕上げにと本屋で立ち読みしていた問題集が知らないことだらけなのだ。
特にSQLが。
仕事で使っていたといっても大したことはしておらず定型的な作業の繰り返しだったこと。
自分が買った教科書があまり詳しいものではなかったことが災いしたようだ。
急いで問題集を買って帰り、夜中までに一通り解いた。

教訓1 教科書・問題集の選別は慎重に

当日、オラクル入門については特に問題なかったが、問題はSQLだ。
問題集に載っている問題文よりはるかに長い気がした。
初めての試験の雰囲気にのまれてそう感じただけかもしれないが。
だが、やはりこなした問題数が少なかったのだろう。
問題はどうやら英語で作られたものを日本語に訳したもののようだ。
何か表現が不自然だったり明らかに単語が抜けていたり、といった部分がたまにある。
さらに、この試験では常識的な予備知識なのだろうが説明もなしに使われる単語があった。
例えば
dept_no → 部署番号
emp_no → 社員番号
といった感じだ。
オレはこれらの常識を知らなかったので初めはひどく混乱した。
時間も足りず、ギリギリ合格できたことが少し不思議だったくらいだ。
やはりこれが選択問題の甘さなのか。
多少運で当たってしまうから合格ラインが比較的高いのだろう。

教訓2 問題数をこなし、その試験特有の常識を身につけよう

何とか2科目とも合格したオレはこの時点でDBA Iについて一通り教科書は読んでいた。
残された期間は1週間、あとはひたすら問題集を解けば楽に合格できるのでは?
そんな甘いことを考え始めていた。
実際問題を解いてみると・・・できないってそりゃ。
かなり細かいところまで突っついてくる。
恐らくは

・教科書のすみずみまで覚える
・それから問題集を解きまくる
・実際にオラクルを触ってみてどのようにデータを持っているのか理解する

というような勉強をしないと十分とはいえないのではないだろうか。
まあオレがそれに気付いたのは本番の試験中だったわけで・・・。
たまたま何とか受かったからよかったもののもう少しで1万5千円がパーだ。
運に頼りたくない人、一回できっちりと決めたい人はしっかりとした勉強をしなくてはだめだ。
実際の試験では教科書に載って無いんじゃないか?という問題をいくつも見た。
そこまで教科書を熟読していたわけではないのでわからないがそういう問題もやはり出るらしい。

教訓3 DBA I はとにかく慎重に、丁寧に

最後にオラクルマスターSilverという資格について考察する。
以前のGold相当であるということを先述した。
Goldを持っていればそれだけで飯が食える、という話を聞いたこともあるが実際は定かではない。
さらにGold相当、と言っても名前はあくまでSilverなのだ。
だから知らない人が聞いたらやはりSilver扱いなのだ。
オラクルマスターの制度が変わったという事実がもう少し浸透するまではこの資格で得をすることはないかもしれない。
さらにうちの会社は資格補助もないし、試験代も出してもらえず、特に待遇が変わることもない。
一切なしのナシナシ会社なので試験代を出したオレが損をしたように感じる面もある。
ただオレの派遣先での単価見直し、さらには転職活動でいえば好影響をもたらす可能性は十分にある。
そのための投資、と割り切ったのだ。

そして何よりも知識面である。
これから携わるプロジェクトでデータベースにオラクルを使用する機会は腐るほどあると思う。
今回のSilver試験での知識を十分活用できるようになれば大抵のことには対応できると思う。
ただ、オレはまだまだ十分理解はしていない。
そりゃ当然だ。
DBA Iなど消去法や推理を駆使して得点率8割弱であった。
ということはちゃんと理解しているのなんて半分以下ってことだ。
ここのところはこれからの自分の課題として機会あるごとに磨き続けていこうと思う。
それに気付くことができたという意味も大きい。

資格についてはいつも賛否両論で、あったほうがよい・なくてもよい、など議論されている。
オレは今回の経験を通じ自分としてはこのように結論付けた。

オラクルマスターSilver、取ってよかった。



BACK
TOP

mail